- Date: Mon 01 02 2010
- Category: 映画・DVD その他の映画
- Community: テーマ "ドキュメンタリー映画" ジャンル "映画"
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ケニー・オルテガ『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』
遅ればせながら日曜日の分の日記をアップ。珍しく音楽漬けの一日。
アミュー立川で「立川市民オペラ公演2010 歌劇アイーダ」を観劇。
オペラを生で観るのは初めてなので、素直に歌手の歌声や声量に感動。まったくの素人としては、やはり第二幕が知っている楽曲もあり、派手さもあって楽しめる。ただ全四幕、上演時間が三時間と長いので、けっこう腰にくる。これぐらいの時間がデフォルトなのでしょうか?
夜はケニー・オルテガ監督による『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』を観る。
いまさら説明の要もないだろうが、あのマイケル・ジャクソンのロンドン公演のリハーサル風景を収めたドキュメンタリー映画。映画館での公開期間延長や発売されたばかりのDVD人気もまだ記憶に新しいところだ。管理人もリアルタイムで聞いてきた世代なので、その偉大さについては刷り込み済み。学生のときに観た『スリラー』のミュージックビデオはそりゃインパクトあったし、当然ながらアルバムも何枚か持っている。
とはいうものの、近年の音楽活動が全盛期に比べればいたって静かだったのもまた事実。数々の奇行や訴訟など、音楽以外の話題ばかりが先行した感もある。そのマイケル・ジャクソンのリハ風景を収めた映画が、追悼の意味もあるとはいえ、ここまで評判になって売れる理由がわからなかった。
その疑問は二時間後に氷解した。この映画には、マイケルの音楽人生の集大成が収められているのだ。
もちろんリハ中の歌っているシーンばかりを集めたものだから、一曲として完全な形で収録されているものはない。ときには途中でストップがかかり、スタッフとのやりとりやマイケルの注文がガシガシ入ってくる。それでもなおかつ十分な満足感を得ることができる不思議。
もともと彼の曲は既に完成されたものである。そこをさらにブラッシュアップし、公演に向けてより磨き上げていく。そこから感じるのは、彼の音楽に対する情熱や、ショーに対する真摯な姿勢だ。一見わがままとも取れる言動もあり、マイケルならではの感覚的な注文もあるのだが、彼の発想が優れているからこそ、そして彼が一途であるからこそ、スタッフも懸命にそれに応えようとする。また、マイケルも狙いを伝えるべく何度も説明を繰り返し、ときには若手に温かい言葉も投げかける。最高の歌を、最高のショーを提供するために、一曲一曲ひたすら突き詰めてゆく。
それは正しく「道」を極める行為といってもよい。リハーサルであるにもかかわらず、マイケルは金ぴかの衣装を身にまとい、ほぼ全力で歌い上げる。彼にとってはリハーサルであっても常に真剣勝負なのだ。
近年伝わってきたマイケル・ジャクソンに関する報道はいったい何だったのだろう。King of Popといわれた彼が、裸の王様だと単純にイメージしていた人も少なくなかったに違いない。だがこの映画を観るかぎり、彼はやはりKing of Popである。永遠に。
アミュー立川で「立川市民オペラ公演2010 歌劇アイーダ」を観劇。
オペラを生で観るのは初めてなので、素直に歌手の歌声や声量に感動。まったくの素人としては、やはり第二幕が知っている楽曲もあり、派手さもあって楽しめる。ただ全四幕、上演時間が三時間と長いので、けっこう腰にくる。これぐらいの時間がデフォルトなのでしょうか?
夜はケニー・オルテガ監督による『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』を観る。
いまさら説明の要もないだろうが、あのマイケル・ジャクソンのロンドン公演のリハーサル風景を収めたドキュメンタリー映画。映画館での公開期間延長や発売されたばかりのDVD人気もまだ記憶に新しいところだ。管理人もリアルタイムで聞いてきた世代なので、その偉大さについては刷り込み済み。学生のときに観た『スリラー』のミュージックビデオはそりゃインパクトあったし、当然ながらアルバムも何枚か持っている。
とはいうものの、近年の音楽活動が全盛期に比べればいたって静かだったのもまた事実。数々の奇行や訴訟など、音楽以外の話題ばかりが先行した感もある。そのマイケル・ジャクソンのリハ風景を収めた映画が、追悼の意味もあるとはいえ、ここまで評判になって売れる理由がわからなかった。
その疑問は二時間後に氷解した。この映画には、マイケルの音楽人生の集大成が収められているのだ。
もちろんリハ中の歌っているシーンばかりを集めたものだから、一曲として完全な形で収録されているものはない。ときには途中でストップがかかり、スタッフとのやりとりやマイケルの注文がガシガシ入ってくる。それでもなおかつ十分な満足感を得ることができる不思議。
もともと彼の曲は既に完成されたものである。そこをさらにブラッシュアップし、公演に向けてより磨き上げていく。そこから感じるのは、彼の音楽に対する情熱や、ショーに対する真摯な姿勢だ。一見わがままとも取れる言動もあり、マイケルならではの感覚的な注文もあるのだが、彼の発想が優れているからこそ、そして彼が一途であるからこそ、スタッフも懸命にそれに応えようとする。また、マイケルも狙いを伝えるべく何度も説明を繰り返し、ときには若手に温かい言葉も投げかける。最高の歌を、最高のショーを提供するために、一曲一曲ひたすら突き詰めてゆく。
それは正しく「道」を極める行為といってもよい。リハーサルであるにもかかわらず、マイケルは金ぴかの衣装を身にまとい、ほぼ全力で歌い上げる。彼にとってはリハーサルであっても常に真剣勝負なのだ。
近年伝わってきたマイケル・ジャクソンに関する報道はいったい何だったのだろう。King of Popといわれた彼が、裸の王様だと単純にイメージしていた人も少なくなかったに違いない。だがこの映画を観るかぎり、彼はやはりKing of Popである。永遠に。
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おお、Special Blu-ray! 特典映像満載のやつですね。うちのはDVDですが、やはり特典映像付きの2枚組です。
普通、映画の特典映像だと、メイキングとかがよく入っていたりしますが、これは本編がメイキングみたいなものですから、逆にいうと本編が倍増しているような感じですよね。実にお得。