Posted in "海外作家 クライトン, マイクル"
- Category: 海外作家 クライトン, マイクル 02 14, 2015
- マイクル・クライトン&リチャード・プレストン『マイクロワールド(下)』(早川書房)
- マイクル・クライトンの未完原稿をリチャード・プレストンが二年がかりで完成させた『マイクロワールド』を読了。 ベンチャー企業の陰謀に巻き込まれた生物学の院生たちが、身体を縮小されてジャングルに放たれるというのが上巻でのストーリー。下巻ではその院生たちがジャングルでの脅威に一人また一人と倒れてゆく壮絶な展開だが、思いがけない協力者たちの登場で起死回生を図る。 完全なクライトンの作品ではないのでい...
- Category: 海外作家 クライトン, マイクル 02 11, 2015
- マイクル・クライトン&リチャード・プレストン『マイクロワールド(上)』(早川書房)
- マイクル・クライトンといえば『ジュラシック・パーク』等のハイテクスリラーで知られ、2008年に亡くなった世界的ベストセラー作家だ。死後に残されたパソコンから遺作『パイレーツ ー掠奪海域ー』が見つかり、日本でも2009年に刊行されたのを覚えている方も多いだろうが、その後、さらに見つかったのが本日の読了本『マイクロワールド』である。 ただし、ほぼ完成寸前で見つかった『パイレーツ ー掠奪海域ー』とは異なり、本作...
- Category: 海外作家 クライトン, マイクル 03 20, 2012
- マイクル・クライトン『パイレーツ ー掠奪海域ー』(早川書房)
- マイクル・クライトンの『パイレーツ ー掠奪海域ー』を読む。2008年にクライトンが急死し、新作はこれでアウトと思っていたら、パソコンから未発表の遺作が発見されたということで出版された一冊。 もちろんすぐに買ってはいたのだが、例によって永らく積ん読のまま放置プレイ。先日、とうとう文庫化されてしまったため、そろそろ潮時と思って読み始めた。 舞台は海賊が跋扈する17世紀半ばのカリブ海。スペインの支配が多勢を...
- Category: 海外作家 クライトン, マイクル 05 11, 2008
- マイクル・クライトン『NEXTーネクストー(下)』(早川書房)
- マイクル・クライトンの『NEXTーネクストー(下)』読了。 うう、これは辛かった。クライトンの狙いがすべて裏目に出ているというか。 本来ならストーリーからざくっと紹介したいところではあるが、今回はかなり複雑。特殊な遺伝子を持つ男の細胞を巡る争奪戦、遺伝子操作をされた話すチンパンジーの冒険、あるいは話すオウムの運命、はたまた能力を飛躍的に向上させる薬の末路、遺伝子特許を巡る会社の陰謀の数々……。とにか...
- Category: 海外作家 クライトン, マイクル 05 05, 2008
- マイクル・クライトン『NEXTーネクストー(上)』(早川書房)
- 昼飯がてらワーナー・マイカル・シネマズに出かけ、『シーモンスター』を観る。 白亜紀のアメリカの海竜にスポットを当てた、ドキュメンタリー風CGドラマ。上映時間は50分程度で、「アニマル・プラネット」でよくやっているような内容ではある。ただ、テレビと最も違うのが、最近導入された「デジタル3-Dシネマ」とやら。 要は飛び出す映像というやつだが、従来の赤青メガネとはまったく別物らしい(詳しくはこちら)。実際...
- Category: 海外作家 クライトン, マイクル 01 29, 2006
- マイクル・クライトン『恐怖の存在(下)』(早川書房)
- 久しぶりに自由が丘で買い物など。若者の集まる街としては最近パワーが落ちている気もするが、それでも相変わらず休日ともなれば人手で賑わう。文生堂という古書店のおかげでミステリマニアにも有名ですな。大したものは買えなかったが、まあ、のぞけただけでも満足。 読了本はマイクル・クライトンの『恐怖の存在』下巻。地球温暖化をテーマに、環境テロリストと主人公チームの対決を描いたクライトンお得意の一大エンターテイ...
- Category: 海外作家 クライトン, マイクル 01 25, 2006
- マイクル・クライトン『恐怖の存在(上)』(早川書房)
- 食あたりから何とか回復して出勤。だが復帰初日から(といっても一日休んだだけだが)いきなり徹夜である。いい加減ワーカーホリック体質を改善しないとまずい。別に好きで仕事をバカスカやっているわけではないのだが、もう少し人をうまく使う術をレベルアップさせなければ。 ミステリマガジンを買う。何と創刊601号記念企画に加え、恒例の2005年翻訳ミステリ回顧が合わさって、490ページ2200円というボリューム。月刊誌の値段...
- Category: 海外作家 クライトン, マイクル 12 24, 2003
- マイクル・クライトン『プレイ-獲物-(下)』(早川書房)
- マイクル・クライトン『プレイ-獲物-(上)』読了。 自伝ともいえる『インナー・トラヴェルズ』ではなんだか釈然としないものを感じてしまったが、さすがに小説は相変わらずの安定感。ナノテクノロジーに関する情報を盛り込んで、見事にエンターテインメントに仕上げている。 とりあえずは十分に面白い。実際、クライトンのレベルでエンターテインメントやってくれる人ってそうはいないはずだ。上下巻を一気に読ませるリーダビ...
- Category: 海外作家 クライトン, マイクル 12 23, 2003
- マイクル・クライトン『プレイ-獲物-(上)』(早川書房)
- 天下のベストセラー作家、マイクル・クライトンの最新作『プレイ』、といっても日本で出たのは今年の四月頃か。ハードカバーの上下巻というやつはなかなか読むタイミングが難しくて、早く読みたい作品にもかかわらず、とうとう年末になってやっと手をつけることができた。まあ、十年ものの積ん読とか平気であるので、これでも早い方なんだけど。 ところで作品ごとにその時代の旬のネタを料理するクライトンだが、今回はナノテク...
- Category: 海外作家 クライトン, マイクル 07 17, 2003
- マイクル・クライトン『インナー・トラヴェルズ(下)』(ハヤカワ文庫)
- 本日の読了本はマイクル・クライトンの『インナー・トラヴェルズ(下)』。 ううむ、微妙だなぁ。 本書がクライトンの半生を綴り、精神の遍歴を語るような内容になっているのはいいとして、それが素直に納得できないのはなぜだろう? 天から二物も三物も与えられた秀才に対するやっかみ? お金持ちに対する僻み? ハーヴァードのメディカルスクールを卒業しながら、あえて医者という道を選ばなかったクライトン。彼の生き方...