Posted in "海外作家 クック, トマス・H"
- Category: 海外作家 クック, トマス・H 01 08, 2006
- トマス・H・クック『七つの丘のある街』(原書房)
- この三連休というのは魅力は魅力だが、こちらは仕事が忙しくてなかなか暦どおりには進まない。精神的にも肉体的にもしんどい。 文学味豊かなミステリを書く作家はままいるものだが、とにかく「読書をした」という満足感を十二分に味あわせてくれる作家はそれほど多くない。で、トマス・H・クックは間違いなくその数少ない一人だろう。 とりわけ初期のクレモンズ三部作は個人的にイチオシなのだが、悲しいことにもう絶版らしい...
- Category: 海外作家 クック, トマス・H 09 27, 2005
- トマス・H・クック『テイクン(下)』(竹書房文庫)
- トマス・H・クックの『テイクン(下)』読了。スピルバーグが製作したSFテレビドラマを、あのクックがノヴェライズしたもので、「地球に来訪した未知の生命体と3家族が4世代に渡って織り成す壮大なSF大河ドラマ!」である。 なんせストーリーが3つの家族を4世代にまたがって追いかけるうえ、場面もコロコロ変わるので、さすがに上巻の辺りは各家族のイメージが掴みにくく、筋を追うので精一杯のところはある。それが下巻で1本の...
- Category: 海外作家 クック, トマス・H 09 25, 2005
- トマス・H・クック『テイクン(上)』(竹書房文庫)
- この三連休は墓参りで嫁さんが里帰り。普通なら羽を伸ばすところだが、仕事がしっかり入っているし、愛犬の世話もあるのでそれほど楽ではない。 ちょっと読書も滞り気味だったが、本日はトマス・H・クックの『テイクン(上)』を読み終える。スピルバーグ監修のSFテレビドラマをクックが小説化したもので、クックのノヴェライズというだけでも珍しいが、なんと日本での版元は竹書房文庫というから、これまた意外な組み合わせ。...
- Category: 海外作家 クック, トマス・H 09 16, 2005
- トマス・H・クック『闇に問いかける男』(文春文庫)
- 業界の一大イベントで幕張メッセへ。2週間ほど前にも行ったのだが、やはり規模が桁違い。しかも今回は目玉が目玉なので人も多く、なかなかの盛況である。おそらくここ数年で一番か。かなり歩き疲れたが、やはりこれぐらいの盛り上がりがないと業界全体がやばいもんなぁ。いや、マジで。 幕張への往復のお供はトマス・H・クックの『闇に問いかける男』。 公園でキャシーという八歳の少女が殺害された。容疑者は公園で子供たちを...
- Category: 海外作家 クック, トマス・H 11 16, 2002
- トマス・H・クック『神の街の殺人』(文春文庫)
- トマス・H・クック『神の街の殺人』読了。 本作は最新作ではなく、1983年に書かれた作品である。つまり記憶シリーズはもちろんフランク・クレモンズ・シリーズより先に書かれたということで、最近のあざといばかりの構成は影を潜め、ストレートなハードボイルドを展開しているのが大きな特徴。しかもサイコ・スリラーだ。 物語の舞台は敬虔なモルモン教の街、ソルトレーク。モラルの高さや犯罪発生率の低さを誇る美しい宗教都...
- Category: 海外作家 クック, トマス・H 07 14, 2002
- トマス・H・クック『心の砕ける音』(文春文庫)
- 土、日と連日の休日出勤。休んだ分を取り返す、なんて健気なものではなく、単にせっぱ詰まった仕事を抱えるスタッフのヘルプである。そのくせ、けっこう待ちの時間が多いために、ついつい本などを読み進めてしまい……ああ、読み終わっちゃったよ、いいのか、仕事中に。 というわけで本日の読了本は、トマス・H・クックの『心の砕ける音』。 文学とミステリの幸せな合体を実践できる作家として、すでにミステリファンなら知らな...