Posted in "海外作家 ハウスホールド, ジェフリー"
- Category: 海外作家 ハウスホールド, ジェフリー 01 06, 2010
- ジェフリー・ハウスホールド『祖国なき男』(創元推理文庫)
- ジェフリー・ハウスホールドの『祖国なき男』を読む。あの傑作冒険小説『追われる男』の続編である。ただし、この続編が書かれたのは、『追われる男』から何と四十年あまり後のこと。文体や登場人物たちの性格、ストーリーのつながりなど、諸々の設定や作風を統一するには少々無理があるのではないか。最初はそう思ったのだが、著者は予想以上にスムーズな続編に仕上げていた。 物語は前作から数年後。ヒトラーの暗殺に失敗した...
- Category: 海外作家 ハウスホールド, ジェフリー 12 07, 2005
- ジェフリー・ハウスホールド『人質はロンドン!』(角川書店)
- 近頃、パソコンの調子がまた悪くなってきた。やたらと起動に時間がかかり、いくつかのアプリケーションもなかなか立ち上がってくれない。もしかしたらハードディスクドライブに原因があるのかもしれないが、今年はいい加減パソコンに金を取られすぎているので、これ以上は勘弁してもらいたい。今のところだましだましだ使っているが、年末にぶっ壊れたりした日には目もあてられんなぁ。 読了本はジェフリー・ハウスホールドの『...
- Category: 海外作家 ハウスホールド, ジェフリー 10 31, 2005
- ジェフリー・ハウスホールド『影の監視者』(筑摩書房)
- 3年ほど前か、創元推理文庫で突然復刊され、冒険小説ファンの間で評判を呼んだジェフリー・ハウスホールドの『追われる男』という本がある。シンプルな構成だが密で緊迫感ある語り口、ラストの意外性と、永らく絶版だったのが不思議なほどよく出来た冒険小説だった。 不遇な作家というか、日本ではなぜか人気が出ない作家というのはいるもので、ジェフリー・ハウスホールドもその一人なのだろう。そうやって『追われる男』が評...
- Category: 海外作家 ハウスホールド, ジェフリー 04 23, 2003
- ジェフリー・ハウスホールド『追われる男』(創元推理文庫)
- 本格探偵小説の本場というとやはり英国が頭に浮かぶが、対極にある冒険小説もまた英国が本場である。本日の読了本はそんな英国冒険小説の古典として名高いジェフリー・ハウスホールドの『追われる男』。 ストーリーはいたってシンプルだ。要人暗殺の廉で逮捕されたある男が、過酷な拷問を受けるものの脱出に成功。追っ手を振りきってイギリスに帰ってきたのはよいが、執拗な追求の手は依然として止まらない。男はイングランド南...