Posted in "海外作家 ウォーレス, エドガー"
- Category: 海外作家 ウォーレス, エドガー 08 08, 2021
- エドガー・ウォーレス『血染めの鍵』(論創海外ミステリ)
- ワクチンの2回目を摂取したが、当日の眠気がひどかった以外は今のところ大きな自覚症状もなし。とりあえず、翌日は体がだるいことにして、読書に耽る。 本日の読了本はエドガー・ウォーレスの『血染めの鍵』。ウォーレスは論創海外ミステリのおかげで個人的に再評価できた作家である。本作も百年近く前に発表されたエンタメ小説だというのに、普通に楽しめてしまった。 こんな話。富豪のジェシー・トラスミア老人が自宅で射殺...
- Category: 海外作家 ウォーレス, エドガー 07 11, 2020
- エドガー・ウォーレス『正義の四人の法律 第一話 クラファムに住んだ男』(湘南探偵倶楽部)
- エドガー・ウォーレスの短編『正義の四人の法律 第一話 クラファムに住んだ男』を読む。原作は1921年の『正義の四人の法律』という短編集で、本書はおそらく1931年に改造社から刊行された『世界大衆文学全集77「正義の人々」』の中から一作を選んで復刻したもの。 「正義の四人」シリーズは以前に「GemCollection」の『正義の四人/ロンドン大包囲網』で読んだことがあるが、これは早い話がイギリス版“必殺仕事人”。法律では...
- Category: 海外作家 ウォーレス, エドガー 05 12, 2018
- エドガー・ウォーレス『J・G・リーダー氏の心』(論創海外ミステリ)
- 論創海外ミステリでぼちぼち翻訳が続けられているエドガー・ウォーレスの諸作品。二十世紀前半に活躍したエンタメ系ベストセラー作家なので、さすがにその内容が陳腐化していると思いきや、これがいま読んでもけっこうな面白さで、実は密かに新刊を楽しみにしている作家である。 本日の読了本はそのエドガー・ウォーレスの短編集、『J・G・リーダー氏の心』。あの〈クイーンの定員〉にも採られている短編集である。まずは収録作...
- Category: 海外作家 ウォーレス, エドガー 01 24, 2018
- エドガー・ウォーレス『真紅の輪』(論創海外ミステリ)
- エドガー・ウォーレスの『真紅の輪』を読む。 著者のウォーレスは二十世紀初頭にスリラーで絶大なる人気を誇った作家で、あの『キングコング』の生みの親でもある。多作家としても知られ、その著作は長篇だけでも百五十作以上に及び、その他にも短編やシナリオ、エッセイなど多数にのぼる。 日本でも昭和初期にはけっこう訳されていたようだが、内容が通俗的で時代がかっているせいか戦後は紹介が途絶え、二十一世紀になってよ...
- Category: 海外作家 ウォーレス, エドガー 02 14, 2016
- エドガー・ウォーレス『淑女怪盗ジェーンの冒険』(論創海外ミステリ)
- エドガー・ウォーレスの『淑女怪盗ジェーンの冒険』を読む。 二十世紀初頭の大ベストセラー作家エドガー・ウォーレスだが、まあ売れっ子の宿命というか、当時の批評家からはケチョンケチョン(死語)にけなされていたようだ。だがウォーレスの目指していたものは芸術ではなく、大衆のリクエストに最大限に応えることである。したがってテーマの深遠さや複雑な人物造形がないことをいちいちあげつらっても仕方ない。見るべきとこ...
- Category: 海外作家 ウォーレス, エドガー 04 26, 2009
- エドガー・ウォーレス『正義の四人/ロンドン大包囲網』(長崎出版)
- エドガー・ウォーレスの『正義の四人/ロンドン大包囲網』読了。 著者は1900年頃から小説や戯曲で活躍した人で、『キング・コング』の原作なども書いている、当時の超売れっ子。作品は通俗的なものが多いようだけれど、読みやすさやテンポのよいストーリーで大衆のニーズに的確に応えた才人といえるだろう。本書はこんな話。 法律では裁けない者に、死の鉄槌を下す男たち。人は彼らを”正義の四人”と呼ぶ。今回の彼らの標的は英...
- Category: 海外作家 ウォーレス, エドガー 11 18, 2005
- エドガー・ウォーレス、他『キング・コング』(ハヤカワ文庫)
- 『ロード・オブ・ザ・リング』のピーター・ジャクソン監督が映画化するというので、近頃気になっているのが『キング・コング』。漫画やアニメはとっくに憑き物が落ちているのだが、特撮ものだけは未だに卒業できない。まあ、する気もないんだけど。 で、映画化に合わせて久々にノヴェライズが出版されたが、これが創元推理文庫、ハヤカワ文庫、角川文庫のそろい踏み。角川はまだ未見だが、ハヤカワは新訳ということなのでそれを...