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探偵小説三昧

日々,探偵小説を読みまくり、その感想を書き散らかすブログ


Posted in "国内作家 鷲尾三郎"

Category: 国内作家 鷲尾三郎    03 12, 2017
鷲尾三郎『屍の記録』(戎光祥出版)
 ミステリ珍本全集の掉尾を飾る鷲尾三郎『屍の記録』を読む。 クラシックミステリの復刻がもはやブームの枠を超え、マニア相手の定番ビジネスとして定着した感もある昨今――いやな書き方だな(笑)――この十何年ほどで相当にレアな作家や作品が紹介されてきたのだが、それでもなかなかお鉢が回ってこない作家もいるわけで、さしずめ鷲尾三郎などはその筆頭格であろう。 考えると不思議な話である。鷲尾三郎は作品数もそれなりにあ...

Category: 国内作家 鷲尾三郎    05 05, 2016
鷲尾三郎『過去からの狙撃者』(カッパ・ノベルス)
 クラシックミステリの復刻ブームがすっかり定着して、今では相当レアな作家でも代表作ぐらいは読めるようになった昨今だが、今でも相変わらず入手難な作家がいる。鷲尾三郎もその一人。 かつて2002年に河出文庫から『鷲尾三郎名作選 文殊の罠』が出て、そこそこ再評価の動きがあったと思うのだが、結局、それ以降の復刻は皆無。かろうじて2015年に盛林堂ミステリアス文庫で『妖魔の横笛』が出たが、あれはジュヴナイルだし、そ...

Category: 国内作家 鷲尾三郎    06 13, 2015
鷲尾三郎『妖魔の横笛』(盛林堂ミステリアス文庫)
 盛林堂ミステリアス文庫は西荻窪の古書店、盛林堂さんが私家版として発行しているシリーズ。これまでもいくつか紹介してきたが、本日は鷲尾三郎の『妖魔の横笛』。 「原子探偵団」「妖魔の横笛」「リボンの指輪」 収録作は以上。鷲尾三郎の本というだけで既にかなりのレア度ではあるのだが、本書に収録しているのはこれまで単行本未収録で、かつ現在確認できている子供向けの全作品を収録というのだから、いやはやなんとも恐れ...

Category: 国内作家 鷲尾三郎    11 14, 2005
鷲尾三郎『鷲尾三郎名作選 文殊の罠』(河出文庫)
 『鷲尾三郎名作選 文殊の罠』は、今ではほとんど読むことのできない鷲尾三郎の、とりわけトリッキーな作品を集めた短編傑作選である。 もともと鷲尾三郎という作家はトリックの利いた本格でスタートした人だが、スリラーやハードボイルドなど幅広い作風をもつ。著作数は決して少なくないことから、当時はそれなりの売れっ子だったはずだが、著作のほぼすべてが絶版となった現在、貴重な一冊だといえるだろう。なんせ絶版だらけ...

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プロフィール

sugata

Author:sugata
ミステリならなんでも好物。特に翻訳ミステリと国内外問わずクラシック全般。
四半世紀勤めていた書籍・WEB等の制作会社を辞め、2021年よりフリーランスの編集者&ライターとしてぼちぼち活動中。

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