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探偵小説三昧

日々,探偵小説を読みまくり、その感想を書き散らかすブログ


Posted in "海外作家 ブロック, ローレンス"

Category: 海外作家 ブロック, ローレンス    12 28, 2019
ローレンス・ブロック『泥棒はスプーンを数える』(集英社文庫)
 昨日が仕事納めで本日より九連休。久しぶりの長い休みで、それはそれで嬉しいのだけれど、けっこう昨日も仕事がいっぱいいっぱいで気になることが山積み。鬱々と休みに突入しつつ、本日はとりあえず大掃除で体を動かしてなるべく頭を使わないようにする。そしてもちろん読書。 ローレンス・ブロックの『泥棒はスプーンを数える』を読む。 こんな話。古書店を営みながら泥棒稼業にも精を出すバーニイ・ローデンバー。彼の元へス...

Category: 海外作家 ブロック, ローレンス    01 17, 2015
ローレンス・ブロック『殺し屋ケラーの帰郷』(二見文庫)
 ローレンス・ブロックの『殺し屋ケラーの帰郷』を読む。 殺し屋という稼業でありながら鋭い殺気や暗い陰などは微塵も感じさせず、むしろ飄々としたキャラクターが味わい深い殺し屋ケラーを主人公としたシリーズの第四弾。今回は連作短編集というスタイルをとっている。 収録作は以下のとおり。Keller in Dallas「ケラー・イン・ダラス」Keller’s Homecoming「ケラーの帰郷」Keller at Sea「海辺のケラー」Keller’s Sideline「...

Category: 海外作家 ブロック, ローレンス    11 24, 2013
ローレンス・ブロック『償いの報酬』(二見文庫)
 アメリカミステリ界の巨匠、ローレンス・ブロック。その代表的なシリーズのひとつが、アル中探偵マット・スカダーを主人公にしたハードボイルドのシリーズである。 元々は警官だったスカダ−。ある事件で自分の放った銃弾が跳ね、少女の命を奪ったことが大きな運命の分かれ目だった。スカダーに非はなく、むしろ犯人逮捕によって表彰を受けたぐらいだったが、彼の性格はそれを受け入れられなかった。やがては酒に溺れ、警察を辞...

Category: 海外作家 ブロック, ローレンス    11 03, 2011
ローレンス・ブロック『殺し屋 最後の仕事』(二見文庫)
 ジョブズが亡くなったり、北杜夫が亡くなったり、神田古本まつりがあったり、いろいろと思うことの多い今日この頃。ブログに書きたいことも多々あるのだが、仕事が忙しくてちょっとそれどころじゃないという10月ではありました。かろうじてレビューだけは続けている感じ。もう少しの我慢だ>自分 読了本はローレンス・ブロックの『殺し屋 最後の仕事』。殺し屋ケラー・シリーズの最新作にして、おそらく最終作。こんな話。 引...

Category: 海外作家 ブロック, ローレンス    06 20, 2010
ローレンス・ブロック『やさしい小さな手』(ハヤカワ文庫)
 ハヤカワ文庫の「現代短編の名手たち」というシリーズがあるけれど、文庫化が混じっていたり、新味があまりなかったり、傾向が似すぎていたりもするので、なんだかんだとケチをつけられることもあるようだが、とりあえず作品レベルは異様に高いので、少なくとも読んで期待を裏切られることはまずない。 本日の読了本、ローレンス・ブロックの『やさしい小さな手』も、それこそテッパン中のテッパンであろう。登場人物たちの織り...

Category: 海外作家 ブロック, ローレンス    11 10, 2008
ローレンス・ブロック『タナーと謎のナチ老人』(創元推理文庫)
 ローレンス・ブロック『タナーと謎のナチ老人』を読む。“眠らない男”エヴァン・タナー・シリーズの第二作である。 主人公のタナーは、脳に障害を負ったことで、まったく眠ることができなくなった男。彼は不要になった睡眠時間を勉学に費やし、あらゆる思想や語学、知識を身につけた。そして論文の代筆業を営むほどの教養を身につけたばかりか、果ては世界中の様々な政治組織にコネクションをもつまでになる。やがてその能力に目...

Category: 海外作家 ブロック, ローレンス    09 21, 2008
ローレンス・ブロック『殺しのパレード』(二見文庫)
  ローレンス・ブロックの『殺しのパレード』を読む。殺し屋ケラーものの第三作品集。 ブロックのシリーズの方向性といえば、私立探偵マット・スカダーの陰、泥棒バーニィ・ローデンバーの陽というのが定説だろう。で、この殺し屋ケラーのシリーズは陰でもなく陽でもなく、はたまたその中間というわけでもない。主人公は殺し屋という職業をビジネスとして淡々とこなし、余暇には切手の蒐集にいそしむ、飄々とした性格のケラー。...

Category: 海外作家 ブロック, ローレンス    02 20, 2008
ローレンス・ブロック『泥棒は深夜に徘徊する』(ハヤカワミステリ)
 ローレンス・ブロックのバーニイ・ローデンバー・シリーズから『泥棒は深夜に徘徊する』を読む。翻訳されているなかでは最新刊だが、これで何とシリーズ十作目。まるで心のバランスを保っているかのように、ブロックは「スカダーもの=陰」と「バーニイもの=陽」を交互に書き分けてきたが、バーニイものは陽といっても底抜けの明るさではなく、飄々とした楽しさを醸し出しているのがミソだ。少々理屈っぽいセリフ回しなどもある...

Category: 海外作家 ブロック, ローレンス    07 14, 2007
ローレンス・ブロック『快盗タナーは眠らない』(創元推理文庫)
 台風と三連休が重なり、レジャー関係者と選挙関係者はさぞや頭が痛いだろうなぁ。こちらは三連休明けから仕事がかなり立て込むため、この三日間はできるだけおとなしくして、鋭気を養う予定。 テレビを買い換えたこともあって、ゲームやDVDも少し仕入れたし(ちなみにゲームは『ドラゴンクエストソード』、DVDは『そして誰もいなくなった』)、引きこもって楽しむ予定である。あ、読書はもちろんですが。 読了本はローレンスブ...

Category: 海外作家 ブロック, ローレンス    06 25, 2007
ローレンス・ブロック『すべては死にゆく』(二見書房)
 複数の少年を惨殺して逮捕された殺人犯の、死刑執行日が迫っていた。その殺人犯に面会を求める一人の心理学者。依然として見つかっていない最後の犠牲者の眠る場所を、もしかすると聞き出せるかもしれないのだ。しかし殺人犯はその場所を教えるどころか、いまだに自分が無実だと主張していた……。 一方、かつての荒んだ日々はどこへやら、スカダーはエレインとともに平穏な暮らしを送っていた。そんなある日、AAの集会で知り合っ...

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プロフィール

sugata

Author:sugata
ミステリならなんでも好物。特に翻訳ミステリと国内外問わずクラシック全般。
四半世紀勤めていた書籍・WEB等の制作会社を辞め、2021年よりフリーランスの編集者&ライターとしてぼちぼち活動中。

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