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探偵小説三昧

日々,探偵小説を読みまくり、その感想を書き散らかすブログ


Posted in "国内作家 山田風太郎"

Category: 国内作家 山田風太郎    07 01, 2015
山田風太郎 『山田風太郎新発見作品集』(出版芸術社)
 『山田風太郎新発見作品集』を読む。題名どおり山田風太郎の新たに発見された作品をまとめた短編集である。ただし、完全な新発見というわけではなくて、既に改訂されて書籍に収録された作品などもちらほら混じっているので念のため。収録作は以下のとおり。「乳房」「紫陽花の君」「早春の追憶」「雪女」「朝馬日記」「話せる奴」「日本合衆国」  収録されている作品は大きく二つに分けることができる。ひとつはプロになる以前...

Category: 国内作家 山田風太郎    12 28, 2013
山田風太郎『忍法相伝73』(戎光祥出版)
 昨日は仕事納め。会社の納会からクライアントさんの謝恩会へと移り、あとは新宿で三軒目、四件目、五件目まで飲み歩く。そしてトドメにラーメンを食って帰宅。 あけて本日は自宅の大掃除。風呂掃除、窓掃除へと昼の二時頃までは頑張ったが、前日の飲みが祟って途中からダウンして爆睡。ううむ、残りは明日だ。 もう二冊が刊行されて話題にもなっているので、ご存じの方も多いだろうが、今年の夏に戎光祥出版から新しい探偵小説...

Category: 国内作家 山田風太郎    08 14, 2012
山田風太郎『山田風太郎少年小説コレクション2 神変不知火城』(論創社)
 本日の読了本は『山田風太郎少年小説コレクション2 神変不知火城』。先に発売された1巻『夜光珠の怪盗』が現代ものだったのに対し、本書は時代ものがメインである。 「七分間の天国」「誰が犯人か 窓の紅文字の巻」「誰が犯人か 殺人病院」「毒虫党御用心」「地雷火童子」「神変不知火城」 上から三作までが現代もの。その中では単行本初収録となる青春探偵団シリーズ「七分間の天国」が目玉か。内容もさることながら、当時の...

Category: 国内作家 山田風太郎    07 19, 2012
山田風太郎『山田風太郎少年小説コレクション1 夜行珠の怪盗』(論創社)
 考えるとこの一ヶ月、ずっとリスベットやミカエルの話ばかりを読んでいたわけで、まあ、面白いからいいんだけれど、正直ちょっとスウェーデン人たちの活躍にも飽きてきた(苦笑)。そろそろ真逆の話も読んでみたいということで、本日の読了本は『山田風太郎少年小説コレクション1 夜光珠の怪盗』。  かつて本の雑誌社から「都筑道夫少年小説コレクション」というシリーズが出ていたのだが、実はあのシリーズのあとには他の作家...

Category: 国内作家 山田風太郎    08 22, 2005
山田風太郎『婆娑羅』(講談社文庫)
 山田風太郎『婆娑羅』読了。忍法帖、幕末もの、明治ものと書き継いできた著者が新たに臨んだジャンルが南北朝から室町にかけてという時代であり、本書はそのシリーズの1作目にあたるという。 ちなみに「婆娑羅」とは「華美な衣装などで飾り立てたり、ぜいたくの限りをつくしたりして、この世を謳歌すること」。この時代、そんな婆娑羅を体現していたのが、婆娑羅大名として知られる佐々木道誉である。著者は鎌倉幕府滅亡から室...

Category: 国内作家 山田風太郎    06 21, 2005
有本倶子/編『山田風太郎疾風迅雷書簡集』(神戸新聞総合出版センター)
 エミルオンから『コナン・ドイル小説全集第5巻マイカー・クラーク(下)』が届く。案内状に近況などが書かれているが、キャンセルや郵便事故などで大変そうだ。なかには高価すぎるという声もあるらしい。 ううむ、不満を持っている購入者は何を考えているのやら。本シリーズは予約のみのたった120部しか刷っていないため、もともと利益など出るはずもない。単純計算でわかると思うが配布分の110部が完売したとしても、定価3100...

Category: 国内作家 山田風太郎    03 09, 2005
山田風太郎『あと千回の晩飯』(朝日文庫)
 仕事関係で月曜からずっと夜は酒浸り。まあ、家でも毎日晩酌はしているのだが、さすがに外で三日連続はなかなか辛い。特に月曜にいきなり飛ばしたものだから、二日酔いをずっと引きずっている感じだ。明日は小休止しなくては。 山田風太郎の『あと千回の晩飯』読了。 「いろいろな徴候から、晩飯を食うのもあと千回くらいなものだろうと思う」という飄々とした、それでいて実に印象的なこの書き出し。著者の数あるエッセイの中...

Category: 国内作家 山田風太郎    12 10, 2004
山田風太郎『風眼抄』(中公文庫)
 日記は基本的に毎日つけるべきものだが、もちろん毎日つける気力も根性もあるはずもない。この忙しい時期は特にそれが顕著で、だいたい日記を書くのは翌日か翌々日にまとめ書きである。で、これも当然ながら、2、3日もするとだいたい書く内容を忘れてしまったり。トホホ。 本日の読了本は山田風太郎の『風眼抄』。 あちらこちらに書いたものをまとめたもので、特にテーマらしきものはない。全体を読んで何となく山田風太郎の人...

Category: 国内作家 山田風太郎    12 02, 2004
山田風太郎『妖説太閤記(下)』(講談社文庫)
 山田風太郎の『妖説太閤記(下)』読了。 太閤豊臣秀吉の一生を描いた物語は数々あれど、さすがに山田風太郎の太閤像は独特のものがある。 まず徹底的な悪役としての秀吉像がある。下克上の戦国時代にあって、裸一貫から己の力だけで成り上がった秀吉だが、それを英雄として見るのではなく、様々な策略をもって人を蹴落としてきた姦雄として描く。 もちろん戦国の世のこと。裏切り、陰謀は当たり前の時代ではあるが、秀吉は持ち...

Category: 国内作家 山田風太郎    11 30, 2004
山田風太郎『妖説太閤記(上)』(講談社文庫)
 小倉から帰京。車中で山田風太郎の『妖説太閤記(上)』を読み終える。山田風太郎作品のなかでもとりわけ評価の高い本書だが、確かにこりゃ凄いわ。下巻も一気かな。...

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プロフィール

sugata

Author:sugata
ミステリならなんでも好物。特に翻訳ミステリと国内外問わずクラシック全般。
四半世紀勤めていた書籍・WEB等の制作会社を辞め、2021年よりフリーランスの編集者&ライターとしてぼちぼち活動中。

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