Posted in "海外作家 ウォルポール, ヒュー"
- Category: 海外作家 ウォルポール, ヒュー 02 04, 2009
- ヒュー・ウォルポール『ジェレミー少年と愛犬ハムレット』(れんが書房新社)
- 奇妙な味の傑作『銀の仮面』で知られるヒュー・ウォルポールの新刊が、最近こっそり出ていたことを知っている人は、果たしてどのくらいいるのだろうか? 管理人もたまたま書店で目にし、驚いて購入したわけだが、まあミステリファンでも普通は気づかないかも。なんせ版元はミステリとはあまり縁がない「れんが書房新社」という人文・社会科学系の出版社。しかも本書はミステリでもなければ怪奇小説でもなく、歴とした児童文学な...
- Category: 海外作家 ウォルポール, ヒュー 06 13, 2005
- ヒュー・ウォルポール『暗い広場の上で』(ハヤカワミステリ)
- 健康上と単なる興味もあって、1カ月ほど前から食事のメニューを記録にとっている。仕事が忙しいとどうしても外食が多くなり、結果ろくなものを食わなくなることが多いのだが、ふとデータを見返すとここ数日、麺類ばかりではないか。明日はしっかり野菜なども摂ろうと思いつつ、本日は寝ることにする。 倉橋由美子が亡くなった。享年69歳。ううむ、前衛的なものや幻想っぽい作品も多いので若い頃はけっこう気に入って読んだもの...
- Category: 海外作家 ウォルポール, ヒュー 08 28, 2002
- ヒュー・ウォルポール『銀の仮面』(国書刊行会)
- 現実逃避が小説の大きな目的のひとつであるとすれば、基本的にその結末はハッピーエンドであったり、壮烈なカタルシスを感じさせてくれるものでなければ意味がない。しかし、なかにはそういうものに背を向けて、イヤーな後味の小説を書いたり、不快な読後感を持つ作品を世に出す作家も現実には多くいるわけである。 そしてそんな本を読んだとき、気分が悪くなりつつも確かな感動を受けたり、深く考えずにはいられない気持ちにな...