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探偵小説三昧

日々,探偵小説を読みまくり、その感想を書き散らかすブログ


Posted in "国内作家 森下雨村"

Category: 国内作家 森下雨村    06 22, 2019
森下雨村『チャリンコの冒険』(湘南探偵倶楽部)
 湘南探偵倶楽部さんが古い少年少女向け探偵小説を精力的に復刻してくれるので、こちらも引っ張られるように読んでしまう。本日の読了本は森下雨村の『チャリンコの冒険』。「少年クラブ」で昭和25年10月号、11月号に連載されたものである。 こんな話。警視庁の丸山警部がふらりと日本橋へ出かけたときのこと。最近その姿を見せなかった腕利きのスリ・銀公を見かけ、現行犯で捕まえようと、その後を尾けることにした。ところが銀...

Category: 国内作家 森下雨村    11 07, 2018
森下雨村『冒険小説 宝島探険』(盛林堂ミステリアス文庫)
 盛林堂ミステリアス文庫から発売された森下雨村の『冒険小説 宝島探険』を読む。解説によるとこれがなんと雨村が十八、九歳の頃に書いたもので、初めての著書だったらしい。 ただ、タイトルにもあるように、本作は探偵小説というよりは冒険小説であり、明治の終わり頃という時代を考えると、黒岩涙香から連なる流れを汲んだ作品ということができるだろう。  こんな話。 世は明治。老人と旅をする一人の少年・日高雄二がいた...

Category: 国内作家 森下雨村    05 27, 2017
森下雨村『怪星の秘密 森下雨村空想科学小説集』(盛林堂ミステリアス文庫)
 森下雨村の『怪星の秘密』を読む。 本書は盛林堂ミステリアス文庫の一冊だが、雨村については河出文庫でも『白骨の処女』やら『消えたダイヤ』やらが昨年出ており、この一年間で何と三冊目である。繰り返す。森下雨村の新刊が一年に三冊。まったく恐ろしい時代になったものである。  さて河出の雨村は歴とした探偵小説であったが、本書はサブタイトルでも「空想科学小説集」と謳っているように純粋な探偵小説ではなく、SF小説...

Category: 国内作家 森下雨村    01 19, 2017
森下雨村『消えたダイヤ』(河出文庫)
 森下雨村の『消えたダイヤ』を読む。 昨年の夏頃、唐突に河出文庫から『白骨の処女』が刊行されたときも驚いたけれど、それから程なくして本書『消えたダイヤ』が出たときはもっと驚いた。つまりこれって『白骨の処女』がそこそこ売れたということだよねぇ? 当時の他の探偵作家に比べると意外にクセの少ない作品という印象のある雨村だが、むしろそれがかえって今の読者には新鮮なのか、確たる理由はわからないが、とりあえず...

Category: 国内作家 森下雨村    11 03, 2016
森下雨村『白骨の処女』(河出文庫)
 今年の六月に河出文庫から刊行された森下雨村の『白骨の処女』を読む。 雨村といえば、かの「新青年」編集長として探偵小説の黎明期を支え、日本の探偵小説を語るうえでは欠かすことのできない人物。だが編集長を辞してから本格的に始めた創作については、残念ながらそれほど知られていない。 それでもこの二十年ほどの間に、春陽文庫『青斑猫』、論創社『森下雨村探偵小説選』が刊行され、また、エッセイ集の小学館文庫『猿猴...

Category: 国内作家 森下雨村    03 15, 2008
森下雨村『森下雨村探偵小説選』(論創ミステリ叢書)
 論創ミステリ叢書の『森下雨村探偵小説選』を読む。もちろん先日読んだ『探偵小説の父 森下雨村』つながりである。『呪の仮面』『丹那殺人事件』の長篇二作+エッセイ十七編を収録する超強力なラインナップ。これはもう快挙といってよいのではないか。  まずは『呪の仮面』からいこう。 映画館で映写技師として働く遊佐青年は、上司のセクハラを見かねて暴力を奮い、勤めを馘になってしまう。ヤケ酒とばかりにカフェへやって...

Category: 国内作家 森下雨村    03 30, 2005
森下雨村『謎の暗号』(講談社少年倶楽部文庫)
 連チャンで森下雨村。本日はジュヴナイルの『謎の暗号』である。少年探偵を主人公にした連作短編集で、ちょっと異色だと思われるのは主に国内に潜むスパイとの対決をテーマにしている点であろう。 だいたい昭和初期の児童向けの探偵小説といえば、怪人二十面相に代表されるように、芝居がかった魅力的な敵役が登場し、少年探偵たちと知恵比べするパターンが多い。その点、本書は基本構造こそそれらの作品と大差ないにせよ、二つ...

Category: 国内作家 森下雨村    03 29, 2005
森下雨村『青斑猫』(春陽文庫)
 森下雨村の『青斑猫』読了。 本書は春陽文庫の名作再刊シリーズの一発目として刊行されたもので、当時はまだ復刻ブームというものがここまで大きくなっていなかったはず。個人的にもまだ古本買いを本格的にやっていなかった頃なので、けっこう書店で見たときの感激は大きかった。それを思うとずいぶん遠くへ来たものである。 さて『青斑猫』の感想である。といっても内容紹介はこの際省いてしまおう。この時代の長編はもっぱら...

Category: 国内作家 森下雨村    03 15, 2005
森下雨村『猿猴川に死す』(小学館文庫)
 本日の読了本は、森下雨村の『猿猴川に死す』。先日の『ふらんす料理への招待』に続いて、探偵小説作家の余技的一冊。まあ、森下雨村の場合、探偵小説作家というよりは、あの「新青年」の初代編集長といった方がとおりはいいだろう。 本書はその森下雨村による釣りエッセイ集。関西のつり社から刊行されたものの文庫化で、何とバリバリの新刊。現在、森下雨村の書いた本で現役なのは、春陽文庫の『青斑猫』ぐらいなので、これは...

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sugata

Author:sugata
ミステリならなんでも好物。特に翻訳ミステリと国内外問わずクラシック全般。
四半世紀勤めていた書籍・WEB等の制作会社を辞め、2021年よりフリーランスの編集者&ライターとしてぼちぼち活動中。

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