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 深夜から朝にかけて大雪。通勤も鬱である。電車が乱れるぐらいなら我慢するが、ズボンの裾が濡れるのが嫌なのだ。会社に着く頃にはもちろんぐちゃぐちゃである。
 仕事もここのところ色々あって忙しい。特に今週は通常業務に加えて、新人採用の面接が重なり、目が回るような忙しさ。他にもあんなことやこんなことも検討しなければならず気が重い。

 読了本はA・H・Z・カー『誰でもない男の裁判』。昨年に刊行された当時、ミステリファンの間ではかなり評判になった短編集で、「このミス」とかでもいい順位につけたはず。収録作はこんなところ。

The Black Kitten「黒い子猫」
Tyger! Tyger!「虎よ!虎よ!」
The Trial of John Nobody「誰でもない男の裁判」
The Case of Catnapping「猫探し」
Murder at City Hall「市庁舎の殺人」
Payment in Kind「ジメルマンのソース」
The Options of Timothy Merkle「ティモシー・マークルの選択」
The Namelogy Murder「姓名判断殺人事件」

 ううむ。期待が大きすぎただけに、ちょっと拍子抜け。いやもちろん悪くない短編集だし、楽しめたのは間違いない。だが書評等であそこまで褒めあげるほどの作品集でもないような気がする。何となく頭の中では異色作家短編集の先入観が強すぎたので、てっきりその系統だと思ったのだが、必ずしもそういうタイプの作家でもないようだ。
 確かに妙な設定の話もあるし、謎解き意外の部分で考えさせる話も多い。ただ、それでもけっこう普通の犯罪小説寄り。比べちゃいかんが、これなら先日読んだエリンの『最後の一壜』の方が上でしょう。
 そんななかでこれは絶品、と思ったのが「黒い子猫」。これなんてまったくミステリじゃないのだが、主人公の牧師の心理の綾がとにかく巧みに描かれている。最後までどうやって話を収束していくのか想像しにくく、ラストで「ああ、そういうことなのか」と感心。
 こんな作品が巻頭にあるから、よけい残りの作品に期待しすぎちゃったんだよなぁ。


テーマ:推理小説・ミステリー - ジャンル:本・雑誌



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