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 しばらく前に、雑誌の重みでアパートの床が抜けた事件をニュースで流していたが、相方があれ以来2階に積んである本を気にしだして、ついに昨日、トランクルーム(といっても1畳程度の小さなものだが)を借りてしまう。本日はそこへ蔵書の一部を移す作業。湿気が怖いので一応はプラスチックのケースを利用し、雑誌類を中心にしてどかどかと車に詰め込む。車で10分と、微妙な距離ではあるが、まあ、家が壊れるよりはましだもんなぁ。

 読了本はホセ・アントニオ・ミリャンの『まだ名前のない小さな本』。
 「むかしむかし」と「おしまい」のたった2行しか書かれていない「ちっちゃなお話」が、大きくなったら何になるのかを探すためのお話。よくある子供の成長物語を本の世界に置き換えたわけで、「ちっちゃなお話」と家族との繋がり、社会の在り方などが擬人化された本たちの世界で語られる。
 この手の本のポイントとなるのは、どこまで説教臭さを吹き飛ばせるか、だと個人的には思っている。結局は子供のための読み物だから、ある程度説教臭くなるのは仕方ない。だが、語りの面白さ、さらには魅力的なキャラクターがいないと、子供たちだって易々とはだまされない。物語に真剣に没入してこそのテーマである。
 そういう意味では本書もまずまず楽しめるとはいうものの、総合点ではちょっと弱いかなという気がする。設定やキャラクターは悪くないが、あくまで予想できる範囲というか常識の範囲というか。本という特殊な世界を舞台にしていれば、もう少し構成には工夫があってもしかるべき。
 本をテーマにした絵本なので、あえて辛目の評価ということで。

テーマ:児童文学 - ジャンル:本・雑誌



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