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探偵小説三昧

日々,探偵小説を読みまくり、その感想を書き散らかすブログ


Posted in "国内作家 海野十三"

Category: 国内作家 海野十三    08 24, 2019
海野十三『海底大陸』(河出書房新社)
 河出書房新社の〈レトロ図書館〉で復刊された海野十三の『海底大陸』を読む。1937年から1938年にかけて雑誌『少年の科学』に連載されたジュヴナイルSFである。 以前に桃源社版『地球盗難』に収録された同作を読んでいるが、そのときアップした記事がけっこう素っ気ないので、記憶を新たにしたところで、ちょっと詳し目に書いてみた次第。まあ、全体的な印象はほぼ変わらないんだけど(苦笑)。 こんな話。英国の豪華客船クィー...

Category: 国内作家 海野十三    01 28, 2005
海野十三『海野十三戦争小説傑作集』(中公文庫)
 中央公論新社が頑張っているのか、編者の長山靖生氏が頑張っているのか、ここ数年で思い出したように海野十三の著作が出続けている。『明治・大正・昭和 日米架空戦記集成』や『懐かしい未来』などというアンソロジーも含めれば、かなりの量にのぼるはずだ。詳しいことはわからないが、三一書房の『海野十三全集』に収録されなかった作品を積極的に取りあげているらしく、やがては完全版『海野十三全集』に結びつけば嬉しいかぎ...

Category: 国内作家 海野十三    12 08, 2004
海野十三『地球盗難』(桃源社)
 海野十三の『地球盗難』を読む。以前に読んだソノラマ文庫版と違い、本作は桃源社版で、「地球盗難」の他に「海底大陸」「怪鳥艇」を収録した中編集的一冊。「地球盗難」の感想については以前の日記に書いたので省略し、他の2冊について触れておこう。 「海底大陸」は「地球盗難」同様、地球侵略ものに近いが、相手は宇宙人ではなく、海底人である。和平を願う日本人科学者と海底人の願いもむなしく、イギリス人らの手によって...

Category: 国内作家 海野十三    07 22, 2004
海野十三『火星兵団』(桃源社)
 なんだか最近物忘れが多い。二、三日前の日記を書こうと思っても、いったい何をやっていたのか完璧に記憶が落ちていることが多く、手帳を見て何とか思い出す始末である。まあ、本の場合、その方が再読がきいて良いという話もあるが、あまり洒落にはならんなぁ。たんに歳をとっただけのことならいいのだが。 読了本は海野十三の『火星兵団』。タイトルからも想像できるように、本書は火星人の地球侵略を描いた作品である。だが実...

Category: 国内作家 海野十三    04 25, 2004
海野十三『地球要塞』(桃源社)
 DVD『座頭市』を観る。もともと北野監督の作品は淡々とした描写が多く、かつ巧いと思うのだが、それがハードボイルド系の作品には殊の外マッチする。デビュー作の『その男凶暴につき』もそうだが、基本的には殺伐としており、そのなかにほんの少しだけ効かせた優しさがなんともいい味を出す。 『座頭市』にしても、座頭市は主役であって主役でない存在。この距離感がハードボイルドなんである。従来の時代劇にありがちな人情話...

Category: 国内作家 海野十三    01 01, 2004
海野十三『深夜の市長』(講談社大衆文学館)
 とりあえず年が明ける。一日中、酒を飲み、おせち料理や雑煮を食い、テレビや本を見てダラダラ。こういう生活を一ヶ月ぐらい続けてみたいものだが、やっぱりダメ人間になっちゃうんだろうな。それはそれで楽しそうな気もするが(笑)。 新年一発目の読書は海野十三の『深夜の市長』。昨年の一冊目はハリポタだったので、少しはミステリっぽいっものから始めようと思ったのだが、これがなかなか変な話であった。 主人公は検察局...

Category: 国内作家 海野十三    12 05, 2003
海野十三『海野十三敗戦日記』(講談社)
 『赤道南下』を読んだ影響で、『海野十三敗戦日記』もすぐに読んでおかねばという気になる。 『赤道南下』は開戦2年目に書かれたこともあり、まだまだ物資も豊富な時期であり、国全体がイケイケの状態である。書かれた内容も国策に沿ったものという印象は拭えない。 しかし、『海野十三敗戦日記』は終戦の直前から終戦にかけて書かれたものであり、しかも空襲のど真ん中にあっての日記だ。いかに愛国者の海野といえども、毎日...

Category: 国内作家 海野十三    12 02, 2003
海野十三『赤道南下』(中公文庫)
 ミステリ作家事典の本家とも言える『Twentieth-Century Crime and Mystery Writers』を購入。本当は第四版が良かったのだが、ネットで調べた限りでは、今手に入るのが第二版しかなく、結局それで妥協。 で、その現物が今日届いたのだが、なんと1568ページというとんでもない代物で、しかも森英俊氏の『世界ミステリ作家事典』よりも一回り大きいサイズと聞けばそのボリュームがわかろうというもの。ううむ、こんなゴツイ事典だ...

Category: 国内作家 海野十三    09 14, 2003
海野十三『地球盗難』(ソノラマ文庫)
 海野十三のSFでの代表作とされている『地球盗難』を読む。 ううむ、これは何と言ったらよいのやら(笑)。カブトムシ取りに出かけた中学生が、巨大なカブトムシを発見し、その後を追ううちに行方不明になる発端はよいとして<いや必ずしもよいとはいえないのだが(笑)、その他の巨大生物、宇宙人やロケット等、さまざまなガジェットを駆使して繰り広げられる壮大すぎる展開に、もうついていくのがやっと。物語がどう転ぶのかハ...

Category: 国内作家 海野十三    05 31, 2003
海野十三『浮かぶ飛行島』(少年倶楽部文庫)
 『蠅男』に引き続き、海野十三の長篇を読む。元版は第二次世界大戦が勃発しようかという昭和十四年に刊行されたジュヴナイルで、しかも中身は戦争活劇もの。おそらくは愛国者の海野が国威高揚のために書いたと思われる作品だ。 大戦当時は探偵小説の執筆が禁じられていたので、探偵作家は国民の志気を揚げるというお題目のもと、ニッポン万歳という軍事ものに走るか、あるいはその政策に納得できない者は捕物帳などを書くしかな...

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sugata

Author:sugata
ミステリならなんでも好物。特に翻訳ミステリと国内外問わずクラシック全般。
四半世紀勤めていた書籍・WEB等の制作会社を辞め、2021年よりフリーランスの編集者&ライターとしてぼちぼち活動中。

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