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探偵小説三昧

日々,探偵小説を読みまくり、その感想を書き散らかすブログ


Posted in "国内作家 角田喜久雄"

Category: 国内作家 角田喜久雄    05 06, 2012
角田喜久雄『角田喜久雄探偵小説選』(論創ミステリ叢書)
 論創ミステリ叢書から『角田喜久雄探偵小説選』を読む。論創ミステリ叢書も五月からいよいよ新たなステージに進むようだが、通勤読書に向いてないのが玉に瑕(それとも判型は変わるのかしら?)。まとまった休みがあるときぐらいは、こうして消化しておかないと。 さて角田喜久雄といえば、戦前から活躍した探偵作家のなかでは比較的ビッグネーム。ブレイクのきっかけが探偵小説ではなく時代小説だったこともあってか、ミステリ...

Category: 国内作家 角田喜久雄    02 09, 2010
角田喜久雄『影丸極道帖(下)』(春陽文庫)
  角田喜久雄の『影丸極道帖』下巻読了。 上巻では、ヒロイン小夜を中心として、その背後に迫る魔の手や希代の怪盗影丸の暗躍、それを追う同心たちの動きなどが描かれた。影丸がどうやって脱獄したかというホワイダニット、あるいは同心たちの警察小説的な見せ方などは、確かに読ませはする。 ただ、リアルタイムな動きが意外に少なく、やや不安を感じないでもなかったのだが、下巻に入るとそんな杞憂はどこへやら。名与力の白...

Category: 国内作家 角田喜久雄    02 02, 2010
角田喜久雄『影丸極道帖(上)』(春陽文庫)
 角田喜久雄の『影丸極道帖』を上巻まで読了。 探偵小説の書き手として知られる角田喜久雄のもうひとつの得意ジャンルが時代伝奇小説(むしろこっちの方が有名か)。本書はその代表作のひとつでもあり、本格風味もあるという一作。 江戸の街を恐怖に陥れる怪盗影丸。大商人や旗本の屋敷を襲っては略奪を繰り広げていたが、その影丸が遂に捕まった。お手柄は若手の敏腕同心、志賀三平の部下である岡っ引きの伝六。だが三平とその...

Category: 国内作家 角田喜久雄    11 27, 2004
角田喜久雄『奇蹟のボレロ』(国書刊行会)
 前日は会社の若い連中と飲み会。新宿でボーリングやカラオケをはさみつつ、結局朝帰りだったので、本日はさすがにぐったり。夕方頃にかなり復調して、今度は相方のバースデイということでイタリアンレストラン。この歳でのスケジュールとしてはちょっと辛い(苦笑)。 読了本は角田喜久雄の国書刊行会版の『奇蹟のボレロ』。表題の長篇に加賀美敬介捜査一課長ものの全短編を加えた、いわば加賀美全集である(ただし『高木家の惨...

Category: 国内作家 角田喜久雄    11 07, 2004
角田喜久雄『下水道』(春陽文庫)
 相方が実家に里帰りしているので、愛犬の散歩がてら古本屋巡りに精を出す。大したものは拾えないが、それでも鮎川哲也とか小泉喜美子などの未所持本をはじめとして10冊ほど買い込み、ストレス解消にはなる。 読了本はまたもや角田喜久雄から春陽文庫の『下水道』。初期の探偵小説の短編を集めたもので、元本は昭和11年の刊行。このとき角田喜久雄36歳。名作『高木家の惨劇』が生まれるまでにまだ10年ほどあるわけだが、この時点...

Category: 国内作家 角田喜久雄    11 05, 2004
角田喜久雄『怪異雛人形』(講談社大衆文学館)
 角田喜久雄の短編集『怪異雛人形』を読む。戦前に書かれた初期の捕物帳だが、横溝正史の人形左七や城昌幸の若さま侍と同様、探偵小説味が非常に強い。特に冒頭で提出される奇妙な(そして魅力的な)謎の数々は、まんま本格探偵小説の香りである。 雛人形を持つ者が次々と狙われてゆく連続殺人を描く「怪異雛人形」、逃げた猿が落とした荷物は生首だったという「鬼面三人組」、寺の門前に読経料と共に置かれていたのは何と人の耳...

Category: 国内作家 角田喜久雄    10 28, 2004
角田喜久雄『黄昏の悪魔』(春陽文庫)
 角田喜久雄の長編まとめ読みの三発目。『黄昏の悪魔』読了。 本作は『霧に棲む鬼』と同様、女性を主人公にした巻き込まれ型のスリラーだ。ただ展開がかなり似ており、記憶が新しいこともあって読んでいてどうにも混乱する。 主人公は戦争で両親を亡くした天涯孤独の女性、リエ。貧しい暮らしを余儀なくされ、就職活動も思うように進まず、食べるものすら事欠く始末だった。 だが、それに追い打ちをかけるかのように、彼女をつ...

Category: 国内作家 角田喜久雄    10 27, 2004
角田喜久雄『霧に棲む鬼』(春陽文庫)
 引き続き角田喜久雄。本日は『霧に棲む鬼』を読む。 『高木家の惨劇』『虹男』とは打って変わって通俗スリラーである。霧深き街、男に裏切られ、一人寂しくアパートの自室で自殺を決意する美沙子。その前に現れた男を成り行きでかくまい、カバンを預かったことから、美沙子は不可思議な事件の渦中に巻き込まれる……。 なんとも忙しない作品である。おそらくもとは新聞の連載なのだろう。章立てが2ページ毎にあり、そのたびに山...

Category: 国内作家 角田喜久雄    10 26, 2004
角田喜久雄『虹男』(春陽文庫)
 短編ではいくつもの佳作を残している角田喜久雄だが、評論などを読むかぎりでは、長篇で上がるのはたいてい『高木家の惨劇』オンリー。その他の作品が実際どんなものなのかちょっと集中的に読んでみることにした。 本日の読了本は角田喜久雄の『虹男』。 結果からいうと、一応、本格探偵小説に入る作品ではあるが、『高木家の惨劇』あたりに比べると本格としての完成度はかなり落ちる。新聞記者が探偵役いうこともあろうがしっ...

Category: 国内作家 角田喜久雄    08 10, 2004
角田喜久雄『高木家の惨劇』(春陽文庫)
 角田喜久雄の『高木家の惨劇』読了。実はこれで二度目の読了になるのだが(ちなみに初読は創元推理文庫版『大下宇陀児・角田喜久雄集』)、以前にも増して傑作の感を強くした。まずはストーリーから。 喫茶店で飲物に蜘蛛が入っていると騒ぎ出した青年がいた。あまりの度を越した口調に、呆気にとられる周りの客たち。だが隣の席に座っていた男だけは、青年が自ら蜘蛛を飲物に入れるところを目撃していたのだった。青年はいった...

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Author:sugata
ミステリならなんでも好物。特に翻訳ミステリと国内外問わずクラシック全般。
四半世紀勤めていた書籍・WEB等の制作会社を辞め、2021年よりフリーランスの編集者&ライターとしてぼちぼち活動中。

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