Posted in "海外作家 フィルポッツ, イーデン"
- Category: 海外作家 フィルポッツ, イーデン 01 12, 2020
- イーデン・フィルポッツ『チャリイの匕首』(湘南探偵倶楽部)
- 新年早々、身内で不幸があり、しばらく東京を離脱。仕事始めにもまったく間に合わず、この金曜からようやく日常に復帰した。 もちろん読書もまったく進まず。とりあえず軽いものから再開ということで、本日の読了本はイーデン・フィルポッツの『チャリイの匕首』。「新青年」の昭和四年夏季増刊号に収録された中編を湘南探偵倶楽部が復刻した一冊。 イギリス南西部に位置するデヴオン(デヴォン)州にある田舎町トワンブリ。...
- Category: 海外作家 フィルポッツ, イーデン 06 01, 2019
- イーデン・フィルポッツ『極悪人の肖像』(論創海外ミステリ)
- イーデン・フィルポッツの『極悪人の肖像』を読む。 フィルポッツは普通小説も含め七十冊以上の作品を残した作家だが、ちょっと捻くれた見方をすると、それだけの著作があるからには人気はあったのだろうが、大量生産ゆえ中身はけっこうワンパターンなのではないかと邪推したくなる。 ところが、これまで翻訳されてきたフィルポッツのミステリ作品を読んで感じるのは、量産が利く無難な作風ではなく、むしろアクの強い作品が多...
- Category: 海外作家 フィルポッツ, イーデン 02 27, 2019
- イーデン・フィルポッツ『守銭奴の遺産』(論創海外ミステリ)
- イーデン・フィルポッツの『守銭奴の遺産』を読む。 フィルポッツも長らく『赤毛のレドメイン家』と『闇からの声』だけの人だと思われていたが、この数年でけっこうな数が翻訳されていてめでたいかぎりである。さすがにこの二作を越えるほどの作品はなかなかないようだが、それでもけっこうクセのある作品が多くて、本格ミステリという範疇に収まらない楽しみ方を見いだせるのも、フィルポッツの魅力だろう。 そこで『守銭奴の...
- Category: 海外作家 フィルポッツ, イーデン 07 19, 2015
- イーデン・フィルポッツ『だれがコマドリを殺したのか?』(創元推理文庫)
- 本日の読了本はイーデン・フィルポッツの『だれがコマドリを殺したのか?』。永らく絶版だったものの復刊だが、管理人が中高生だった頃、もうン十年前のことだが、その頃のミステリのガイドブックには、けっこう本作の紹介が載っていた。見立て殺人、なかでもマザーグースをはじめとする童謡を使ったものは当時のお気に入りだったので、本書もその類かと思いさっそく書店で探したものの、すでにその当時でも絶版になっていてがっ...
- Category: 海外作家 フィルポッツ, イーデン 09 21, 2014
- イーデン・フィルポッツ『ラベンダー・ドラゴン』(ハヤカワ文庫)
- 本日はちょっと変わったところでイーデン・フィルポッツの『ラベンダー・ドラゴン』を読んでみる。 最近読み進めているムーミンの影響もあってか、少し古めのファンタジーを他にも読んでみたくなったというわけである。ただ、どうせ読むならと、ミステリファンにも馴染みの深いイーデン・フィルポッツの作品をチョイスしてみた。 『赤毛のレドメイン家』や『闇からの声』等のミステリ作品で知られるフィルポッツだが、彼の創作...
- Category: 海外作家 フィルポッツ, イーデン 02 14, 2007
- ハリントン・ヘクスト『テンプラー家の惨劇』(国書刊行会)
- 『赤毛のレドメイン家』や『闇からの声』で有名なイーデン・フィルポッツがハリントン・ヘクスト名義で発表した『テンプラー家の惨劇』を読む。(今回ややネタバレあり) イングランド南部の広大な屋敷と地所を構える名門テンプラー一族。しかしある夜に黒装束の男が侵入し、当主の遺言状を盗み見られるという事件が起こる。そして以後、遺産継承者たちが次々と黒装束の男に狙われ、命を落としてゆく……。目的は遺産相続か、ある...
- Category: 海外作家 フィルポッツ, イーデン 02 12, 2002
- イーデン・フィルポッツ『狼男卿の秘密』(国書刊行会)
- 終わったわけではないが、仕事が大山を越える。でも来週まではまだ息をつけそうもない。とりあえず徹夜はせずにすむか? さて、本日の読了本はイーデン・フィルポッツ『狼男卿の秘密』。これは「ドラキュラ叢書」の一冊なので、一応補足しておくとーー。 今では探偵小説の古典復刻ブーム牽引役として知られる国書刊行会。だが、その前は幻想小説や怪奇小説、ゴシック・ロマンなどに力を注いでいたことも、ファンには有名なとこ...