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 本日より神保町古本祭り。ううむ、職場の町内でやっているというのに、仕事が立て込んでいてのぞいてくる暇もない。
 と、思っていたら1時間程度なら抜けられそうだったので、飯も食わずに少し歩いてみる。すると……「おお、城昌幸の時代物が!」心のなかでガッツポーズ。5冊あったが1冊はすでに所有済み。他の1冊はページ欠けが嫌でパス。残りの3冊を掴んでレジへ。しめて壱万円也。とりあえずこれだけで今年の古本祭りは大成功である。

 かつて連続婦女暴行殺人事件を起こした犯人エリオットが、精神病院から退院することになった。9年前に妻を殺され、エリオットに重傷を負わせて逮捕させることに成功した高校教師マードックは、彼がまた自分をつけ狙うのではないかと不安に襲われてゆく。警察も動こうとせず、エリオットは孤立無援の状態に……。
 スリラーは嫌いではないが、ストーカーをネタにしたようなものは苦手である。具体的にいうと、非力な主人公が執拗な嫌がらせなどでじわじわと追いつめられるタイプの作品。ちょっと古いところではジョン・D・マクドナルドの『ケープ・フィアー』がそれに当たる。これはもう生理的に受けつけないようで、最後に主人公が助かるとわかっていたとしても辛いのである。
 本日読んだヒラリー・ウォーの『待ちうける影』はまさにその典型。
 エゴの塊のような新聞記者や融通の利かない警察、そしてエリオットの行動、マードックの不甲斐なさなどが上手く絡み合って、サスペンスを盛り上げてゆく。やっぱりヒラリー・ウォーは上手い。これだけ嫌な気持ちになれるのも、ある意味、作者の技術が高い証拠であろう(苦笑)。

テーマ:推理小説・ミステリー - ジャンル:本・雑誌



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