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探偵小説三昧

日々,探偵小説を読みまくり、その感想を書き散らかすブログ


Posted in "海外作家 ウールリッチ, コーネル"

Category: 海外作家 ウールリッチ, コーネル    10 09, 2011
コーネル・ウールリッチ『非常階段』(白亜書房)
 仕事が忙しいのと謎の関節痛(いや、もう謎ではなくなっているけれど)のせいで、最近は週末ぐらいしかブログの更新もできないのが無念である。あと数週間はこの状態が続きそうでいやはやなんとも。 そんな状況が影響しているのかしていないのか。最近はミステリらしいミステリを読んでいないことに、ふと気がついた。ああ、これではいかん。こういうときは初心に帰って古典じゃ古典じゃということで、久々にウールリッチに手を...

Category: 海外作家 ウールリッチ, コーネル    10 18, 2009
コーネル・ウールリッチ『耳飾り』(白亜書房)
 白亜書房からウールリッチ生誕100年記念として刊行された、「コーネル・ウールリッチ傑作短編集」の第五巻『耳飾り』を読む。まずは収録作から。The Death Stone「耳飾り」Picture Frame「射撃の名人」Silent as the Grave「妄執の影」Death Between Dance「間奏曲」Husband「女優の夫」The Number’s Up「選ばれた数字」The Clean Fight「復讐者」The Pennie-a-Worder「パルプマガジン作家」  本書に収められたのは1943年以降...

Category: 海外作家 ウールリッチ, コーネル    02 13, 2007
コーネル・ウールリッチ『マネキンさん今晩は』(白亜書房)
 コーネル・ウールリッチの『マネキンさん今晩は』読了。白亜書房から出ているコーネル・ウールリッチ傑作短編集の第4巻である。まずは収録作。Meet Me by the Mannequin「マネキンさん今晩は」Murder Always Gathers Momentum 「毒食わば皿まで」Crazy House「霧のなかの家」The Customer’s Always Right「爪」Murder at Mother’s Knee「我が家の出来事」It Had to Be Murder「裏窓」Dormant Account「睡眠口座」If the Dead Cou...

Category: 海外作家 ウールリッチ, コーネル    07 26, 2005
ウィリアム・アイリッシュ『死者との結婚』(ハヤカワ文庫)
 ウィリアム・アイリッシュの『死者との結婚』読了。 男に捨てられたヘレンという女性がいた。彼女は八ヶ月という身重ながら財産も身寄りもなく、何の希望もないままに故郷のサンフランシスコへ向かう列車に乗り込む。しかしそこで富豪のハザード夫妻と出会ったことで、彼女の人生は大きく回転し始めた。何と列車が転覆事故を起こし、ヘレンはハザード家の新妻グレースと間違われ、病院のベッドに横たわっていたのだ。良心の痛み...

Category: 海外作家 ウールリッチ, コーネル    07 22, 2005
ウイリアム・アイリッシュ『暗闇へのワルツ』(ハヤカワ文庫)
 数年前に治療した歯の詰め物が取れてしまい、しばらく放っておいたのだが、ここ一週間ほどで急に痛みが激しくなってきた。仕方がないので会社を抜け出して歯医者へ。前回治療したときはかなり削ったはずなので、今回はおそらく抜くだろうなと思っていたが、どうやらそれは回避できそう。ちょっと安心。 ウィリアム・アイリッシュの『暗闇へのワルツ』読了。 主人公のルイスはそこそこ成功を治めた実業家だが、性格が災いしてか...

Category: 海外作家 ウールリッチ, コーネル    07 15, 2005
コーネル・ウールリッチ『恐怖』(ハヤカワ文庫)
 ウールリッチ強化月間は続く。本日の読了本は『恐怖』。ジョージ・ハプリイ名義で書かれた、比較的後期の作品である。 主人公は会社員のプレスコット。金持ちの娘マージョリーと結婚することになり、前途は洋々であった。だが彼は酔った勢いで意識のほとんどないまま見知らぬ女性と一夜を過ごし、強請られる羽目となる。そして結婚式の当日、押し掛けてきた彼女をとうとう絞殺してしまうのだった。事件の発覚を恐れた彼はニュー...

Category: 海外作家 ウールリッチ, コーネル    07 12, 2005
コーネル・ウールリッチ『恐怖の冥路』(ハヤカワ文庫)
 コーネル・ウールリッチの『恐怖の冥路』を読む。 金も職もなくさまよい歩く主人公スコット。彼はたまたま拾った財布を正直に届けたことで、ローマンというギャングの親玉に運転手として雇われた。だが、スコットはローマンの妻イヴと激しい恋に落ち、ハバナへ駆け落ちすることになる。しかしローマンの手は遠いハバナまで及んでいた。場末の酒場でイヴが殺され、スコットは容疑者として逮捕されてしまったのだ……。 珍しく都会...

Category: 海外作家 ウールリッチ, コーネル    07 08, 2005
コーネル・ウールリッチ『喪服のランデヴー』(ハヤカワ文庫)
 仕事の関係で東京ビッグ・サイトで開催されているデジタル・パブリッシング・フェアを見学に行く。出版物や制作物など、コンテンツのデジタル化や配信といった技術&サービスのお勉強である。まあ、どちらかというと、併設されている東京国際ブックフェアの方がメインなのだが。 ここでちょっと気になったのは、ブックフェアの盛り上がりが欠けることだ。やはり仕事の絡みでよくいくパソコンやゲーム関係に比べると、あまり出展...

Category: 海外作家 ウールリッチ, コーネル    07 05, 2005
コーネル・ウールリッチ『黒衣の花嫁』(ハヤカワ文庫)
 先日、早川書房から遂に『コーネル・ウールリッチの生涯(上・下)』が刊行された。もちろんウールリッチの伝記である。もともと大好きな作家なのでさっそく買ったのはいいのだが、よく考えるとまだ未読の長編がいくつか残っている。できれば長編ぐらいは全作読んでからとりかかりたいので、今月は個人的にウールリッチ月間ということに決める。 で、その一発目の読了本が、コーネル・ウールリッチ『黒衣の花嫁』。 いわゆるミ...

Category: 海外作家 ウールリッチ, コーネル    08 03, 2004
コーネル・ウールリッチ『シンデレラとギャング』(白亜書房)
 白亜書房から出たウールリッチ短編集の第三巻『シンデレラとギャング』読了。 ウールリッチが長篇を書き始めた頃の作品をまとめたもので、まさに脂の乗り切った時期に書かれたものだ。アベレージはもちろん高いが、勢いで書かれたような作品も見受けられ、やや気になるところもちらほら。特に感じるのは主人公や犯人の行動にご都合主義的な部分が見られるということ。スピード感やサスペンスを第一に考えると、それも仕方ないか...

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プロフィール

sugata

Author:sugata
ミステリならなんでも好物。特に翻訳ミステリと国内外問わずクラシック全般。
四半世紀勤めていた書籍・WEB等の制作会社を辞め、2021年よりフリーランスの編集者&ライターとしてぼちぼち活動中。

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