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探偵小説三昧

日々,探偵小説を読みまくり、その感想を書き散らかすブログ


Posted in "国内作家 佐藤春夫"

Category: 国内作家 佐藤春夫    12 07, 2022
佐藤春夫『田園の憂鬱』(岩波文庫)
 佐藤春夫の『田園の憂鬱』を読む。著者の代表作だが、恥ずかしながらこれが初読である。 こんな話。都会での生活に疲れた青年は、妻と犬二匹、猫一匹を連れて、武蔵野の田園に引っ越してくる。親から金を借り、仕事もせず、隠者としてひたすら自然の中に生命の在りようを実感する日々であったが、やがて倦怠と憂鬱が忍び寄り……。  すごいな、これは。 上記のようにストーリーらしいストーリーはほとんどない。描かれるのは田...

Category: 国内作家 佐藤春夫    09 05, 2008
佐藤春夫『維納の殺人容疑者』(講談社文芸文庫)
 佐藤春夫の『維納の殺人容疑者』を読む。探偵小説に理解を示し、自らも探偵小説に手を染めた文豪、佐藤春夫。その彼が書いた異色の法廷ミステリである。 本作は小説ながら犯罪実話風の形をとる。一九二八年七月、維納(ウィーン)郊外で起こった女性殺害事件。その容疑者として裁判にかけられたのは、グスタフ・バウアーという男であった。被告、検事、弁護士、さまざまな証人たちが虚々実々の駆け引きにしのぎを削り、読者はさ...

Category: 国内作家 佐藤春夫    09 09, 2004
佐藤春夫『美しき町・西班牙犬の牙 他六篇』(岩波文庫)
 ちくま文庫で『怪奇探偵小説名作選4佐藤春夫集 夢を築く人々』を読んだのは、日記によると二年ほど前だったが、何となくまた読み返したくなって、岩波文庫のものを引っ張り出す。 どちらかというとわかりやすい作品が多く、入門者向けの構成だが、もちろんこちらは探偵小説的な編み方をしているわけではない。ところが意外にちくま文庫版と重複している点が面白い(★がちくま文庫版との重複)。もともと佐藤春夫の作品が探偵小説...

Category: 国内作家 佐藤春夫    11 13, 2002
佐藤春夫『怪奇探偵小説名作選4 佐藤春夫集 夢を築く人々』(ちくま文庫)
 日下三蔵氏編集の『怪奇探偵小説名作選4佐藤春夫集 夢を築く人々』を読了。読み終えるのに四日ほどかかってしまったが、こういう本は本来時間をかけて味わいたいものなのだから、まあいいのか。 著者については管理人が今さらここで紹介するまでもない。日本文学史に書かせない作家であるが、本書の解説にもあるとおり、佐藤春夫は探偵小説に惹かれ、決して少なくない量の探偵小説を残したことでも知られている。 当時のことゆ...

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プロフィール

sugata

Author:sugata
ミステリならなんでも好物。特に翻訳ミステリと国内外問わずクラシック全般。
四半世紀勤めていた書籍・WEB等の制作会社を辞め、2021年よりフリーランスの編集者&ライターとしてぼちぼち活動中。

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