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探偵小説三昧

日々,探偵小説を読みまくり、その感想を書き散らかすブログ


Posted in "海外作家 ピーターズ, エリス"

Category: 海外作家 ピーターズ, エリス    11 23, 2017
エリス・ピーターズ『雪と毒杯』(創元推理文庫)
 エリス・ピーターズの『雪と毒杯』を読む。修道士カドフェルのシリーズで知られるエリス・ピーターズだが、本作はそのシリーズが発表される以前、1960年に書かれたノンシリーズの一作。 こんな話。クリスマス迫るウィーンの夜。その地で偉大なるオペラ歌手アントニアが息を引き取った。最期を看取った親族や医者、弁護士、マネージャー、秘書たちはチャーター機で帰途に着く。 ところがロンドンをめざすその飛行機が、悪天候の...

Category: 海外作家 ピーターズ, エリス    03 01, 2004
エリス・ピーターズ『納骨堂の多すぎた死体』(原書房)
 フェリス一家が避暑に訪れたとある田舎町。そこでは折しもジャーナリストのサイモンによって、二百年ぶりに地元の名家トレヴェッラ家領主の棺を開けるという計画が進められていた。フェルス親子はある事件をきっかけにこの催しにつきあうことになったが、棺の中から現れたのは、なんと数日前から行方不明だったトレヴェッラ家の庭師の死体だった。それだけではない。さらにその庭師の死体の下には、数年前に死んだと思われる男の...

Category: 海外作家 ピーターズ, エリス    03 27, 2002
エリス・ピーターズ『死体が多すぎる』(現代教養文庫)
 なんだかこの二、三日急に冷え込んでいる。仕事で横浜に行ったのだが、いや冷える冷える。電車に乗っても温度差が激しく、しばし咳き込んでしまう。ああ、春はまだか? 咳き込みつつ電車内でエリス・ピーターズの『死体が多すぎる』を読了する。 1138年、イングランド王の死によって、国内は王の娘モードと従兄弟スティーヴンの二派に分かれ、継承権を巡っての内乱状態となっていた。スティーヴンに占拠されたシュルーズベリで...

Category: 海外作家 ピーターズ, エリス    03 09, 2002
エリス・ピーターズ『聖女の遺骨求む』(現代教養文庫)
 エリス・ピーターズ『聖女の遺骨求む』を読む。ご存じ修道士カドフェル・シリーズの第一作だ。 時代は12世紀半ばのイングランド。カドフェルのいるシュールズベリ修道院では、修道院の守護聖人として奉るための聖人の遺骨探しに奔走していた。 白羽の矢が立ったのは、聖ウィニフレッドの遺骨を奉っているというウェールズの山村。そこでシュールズベリ修道院では、遺骨を貰い受けようとウェールズに遠征隊を派遣する。ところが...

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プロフィール

sugata

Author:sugata
ミステリならなんでも好物。特に翻訳ミステリと国内外問わずクラシック全般。
四半世紀勤めていた書籍・WEB等の制作会社を辞め、2021年よりフリーランスの編集者&ライターとしてぼちぼち活動中。

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