Posted in "海外作家 ベロウ, ノーマン"
- Category: 海外作家 ベロウ, ノーマン 02 17, 2022
- ノーマン・ベロウ『消えたボランド氏』(論創海外ミステリ)
- ノーマン・ベロウの『消えたボランド氏』を読む。著者の作品を読むのは『魔王の足跡』に次いで二作目だが、あちらがスミス警部を探偵役にしたシリーズだったのに対し、本作はラジオドラマの俳優モンタギュー・ベルモアが探偵役を務める。 こんな話。ラジオドラマの老俳優ベルモアは、友人の会社経営者ウィロビー・デルに連れられ、デルのコテージに滞在していた。ある時、隣人のボランドをクレシックという男が訪ねてきたが、ボ...
- Category: 海外作家 ベロウ, ノーマン 01 25, 2007
- ノーマン・ベロウ『魔王の足跡』(国書刊行会)
- 『魔王の足跡』読了。不可能犯罪を得意とするミステリ作家として、名のみ知られていたノーマン・ベロウ、その日本初紹介の一冊である。まずはストーリーから。 雪の朝、田舎町ウィンチャムにある足跡が出現した。新雪に覆われた道に忽然と現れたその足跡は、人々を不安に陥れた。割れた蹄の形をしていること、そのくせ人間のように二本足で歩いているらしいこと、そして人間では不可能な場所にまで足跡が残されていることから、...