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探偵小説三昧

日々,探偵小説を読みまくり、その感想を書き散らかすブログ


Posted in "海外作家 ブルース, レオ"

Category: 海外作家 ブルース, レオ    02 04, 2024
レオ・ブルース『怒れる老婦人たち』(ROM叢書)
 レオ・ブルースの『怒れる老婦人たち』を読む。歴史教師キャロラス・ディーン・シリーズの第八作目にあたる。 まずはストーリー。ディーンが勤めるクィーンズ・スクールのあるニューミンスターから、四十マイルほど離れたところにある小さな村グラッドハースト。そこで同居して暮らす三人の老姉妹がいた。 長女ミリセントは熱心なキリスト教徒で資産家。次女ボビン夫人と三女フローラの生活の面倒も見ていたが、周囲とはトラブ...

Category: 海外作家 ブルース, レオ    03 14, 2023
レオ・ブルース『ブレッシントン海岸の死』(ROM叢書)
 レオ・ブルースの『ブレッシントン海岸の死』を読む。同じくROM叢書から刊行された『死者の靴』のあとがきで、訳者の小林晋氏からブルース長篇の完全紹介を目指すという力強い宣言があったけれども、その最新刊である。 まずはストーリー。歴史教師のキャロラス・ディーンは従兄弟の女優フェイ・ディーンからの手紙を受け取った。殺人事件に巻き込まれたので助けてほしいというのだ。 手紙によると、フェイはが早朝の海岸を散...

Category: 海外作家 ブルース, レオ    06 24, 2022
レオ・ブルース『レオ・ブルース短編全集』(扶桑社ミステリー)
 『レオ・ブルース短編全集』を読む。現時点ですべてのレオ・ブルースの短編を集めたもので、元本は1992年に刊行された『Murder in Miniature: The Short Stories of Leo Bruces』。 ところがこの本の刊行時点では短編全集だったのに、その後、過去に二短篇が新たに発見されたり、それどころか未発表原稿が十作も見つかる始末。本書の訳者であり、レオ・ブルース研究家でもある小林晋氏は。その未発表原稿の所持者と交渉し、無事...

Category: 海外作家 ブルース, レオ    04 24, 2022
レオ・ブルース『死者の靴』(ROM叢書)
 今月はいよいよ扶桑社ミステリーで『レオ・ブルース短編全集』が出ることもあり、その前に景気付けというか前祝いということで、これまたとっておきのROM叢書からの一冊『死者の靴』を』を引っ張りだしてみた。 こんな話。モロッコのタンジールからロンドンに向かう貨物船サラゴサ号。その乗客の一人、ラーキンは大声や不作法で他の乗客から嫌われていたが、さらには殺人容疑の噂まで上がっていた。ロンドンで散歩中に大富豪グ...

Category: 海外作家 ブルース, レオ    12 20, 2021
レオ・ブルース『ビーフと蜘蛛』(湘南探偵倶楽部)
 この週末は法要で京都へ。こちらが施主側なので多少は気をつかうが、このご時世なのであくまでこぢんまりと開催し、かつ粛々と進めて、最後に親族一同で食事会をしておひらき。それほど忙しいわけではないけれど、ひとりの時間はそうそう取れるはずもなく、読書は行き帰りの新幹線程度である。ただ、それもほとんど寝て過ごしてしまったが。 というわけで読書中の本をまだ読み終えておらず、そちらはいったん中断して、湘南探偵...

Category: 海外作家 ブルース, レオ    09 12, 2021
レオ・ブルース『矮小人殺人事件』(湘南探偵倶楽部)
 本日もさらっと湘南探偵倶楽部さんの小冊子でお茶を濁す。1993年に刊行されたレオ・ブルースの短編集の表題作でもある Murder in Miniatureの邦訳『矮小人殺人事件』。ビーフ巡査部長が過去に起こった事件を語るというスタイルである。  ビーフが列車でロンドンに向かっていたときのことである。三等席で物思いに耽っていると、列車が大きく揺れた拍子に、網棚から大きな何かが膝の上に落ちてきた。ビーフが目をやると、それは...

Category: 海外作家 ブルース, レオ    07 14, 2021
レオ・ブルース『休日のミッション』(湘南探偵倶楽部)
 湘南探偵倶楽部版のレオ・ブルース短編をもう一冊。ビーフ巡査部長ものの『休日のミッション』である。  ビーフがフランス・ノルマンディーで休暇を過ごしていたときのこと。たまたま旧友のレオタール刑事に出会い、捜査に付き合うことになる。 なんでもノルマンディーの刑務所に赴任してきたばかりの看守長ポインステウが車で崖から墜落したらしい。ポインステウはフランス中の囚人から最も嫌われている看守で、赴任に伴い、...

Category: 海外作家 ブルース, レオ    07 13, 2021
レオ・ブルース『からし菜のお告げ』(湘南探偵倶楽部)
 レオ・ブルースをもういっちょ。といっても本作は短編で、湘南探偵倶楽部さんが新訳したもの。 ビーフ巡査部長ものの一編で、ビーフが語り手(名前は出てこないが、おそらくタウンゼンド?)に、最初に手がけた大事件を話して聞かせるという設定である。  二十年以上も前のこと、ビーフがロングカテレルという小さな村に巡査として赴任していた頃の話である。ビーフがマスタードやクレソンを栽培するため、庭先を借りていた家...

Category: 海外作家 ブルース, レオ    07 12, 2021
レオ・ブルース『ビーフ巡査部長のための事件』(扶桑社ミステリー)
 今年の二月ごろ、ほぼ予告もなく扶桑社ミステリーから刊行されたレオ・ブルースの『ビーフ巡査部長のための事件』を読む。 まあ何らかの事情はあったのだろうが、せっかくのレオ・ブルースなので、版元はもう少し前宣伝して盛り上げてほしかったところだ。作品自体はいつも素晴らしいし、評判も悪くないのに、いかんせんセールスにはなかなか結びつかないようで、何とも残念なことである。 そんなわけで、微力ながら少しでもレ...

Category: 海外作家 ブルース, レオ    04 19, 2021
レオ・ブルース『冷血の死』(ROM叢書)
 レオ・ブルースの『冷血の死』を読む。近年はずいぶん古い作家の紹介も進んできたが、ブレイクしそうでしないのがレオ・ブルース。それでもひと頃は扶桑社ミステリーや創元推理文庫でぼちぼち新刊が続いて出るようになったので、ようやく軌道に乗ったのかと思っていたら、本作はまたまた同人師〈ROM叢書〉での発売となった。 もちろん同人が悪いわけではないけれど、こんなに面白い作家なのに、なんで普通に売れないのかなとい...

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プロフィール

sugata

Author:sugata
ミステリならなんでも好物。特に翻訳ミステリと国内外問わずクラシック全般。
四半世紀勤めていた書籍・WEB等の制作会社を辞め、2021年よりフリーランスの編集者&ライターとしてぼちぼち活動中。

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