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探偵小説三昧

天気がいいから今日は探偵小説でも読もうーーある中年編集者が日々探偵小説を読みまくり、その感想を書き散らかすページ。

 

マックス・フランクリン『チャーリーズ・エンジェル 謎に消えた女』(ミカサ・ノベルズ)

 先日、テレビで映画版『チャーリーズ・エンジェル』をだらだらと観ていたら、これが意外にバカバカしくて楽しい(笑)。テレビ版はリアルタイムで観ていたのだが、さすがに映画版は観るまでもないだろうと、これまでまったく眼中になかったのだが、いやあ予想外です。
 で、止めときゃいいのに、確かノヴェライゼーションを持ってたよなぁと、引っ張り出したのが『チャーリーズ・エンジェル 謎に消えた女』。これはテレビ版のノヴェライズである。


 ルイジアナ州のある田舎町で、身寄りのない一人旅の女性が次々と逮捕されるという事件が起こっていた。その町では、保安官や刑務所所長などという地位を利用した、ある組織的犯罪が行われていたのだ。チャーリーズ・エンジェルは真相を探るべく、旅行者に扮して町へ乗り込み、わざと逮捕されて刑務所への侵入を謀るが……。

 女囚ものというとまるでポルノみたいになってしまうが、こちらもお色気を適度に散りばめたアクションもので、娯楽に徹するという点ではそれほど変わりないのかもしれない(苦笑)。コスプレあり、カースタントありとそのサービス精神は実に立派である。だが、それももちろんテレビで観ればこそ。ノヴェライズでは魅力も半減である。おまけに三人のキャラクターの差も十分に表現できているとはいえず、これはいまにいまさん。

 なお、著者のマックス・フランクリンは、自前の小説もそこそこ書いているが、おそらく売れたのはノヴェライゼーションの方だろう。チャーリーズ・エンジェルの他には、刑事スタスキー&ハッチのノヴェライズも8冊ほど手がけているようだ。
プロフィール

sugata

Author:sugata
ミステリならなんでも好物。特に翻訳ミステリと国内外問わずクラシック全般。
四半世紀勤めていた書籍・WEB等の制作会社を辞め、2021年よりフリーランスの編集者&ライターとしてぼちぼち活動中。

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