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探偵小説三昧

日々,探偵小説を読みまくり、その感想を書き散らかすブログ


Posted in "国内作家 渡辺啓助"

Category: 国内作家 渡辺啓助    05 24, 2023
渡辺啓助『空気男爵』(皆進社)
 皆進社の《仮面・男爵・博士》叢書の第二弾、渡辺啓助の空気男爵』を読む。第一弾の水谷準の『薔薇仮面』もそうだったが、渡辺啓助もベタベタな通俗スリラーを書いていたのかという驚きが最初にくる。この手の読み捨て作品はどうしても市場から消え失せ、後々まで残るのはもっぱら有名な代表作ばかりになりがちだ、ただ、そのために後世になって著者の全貌が掴めず、誤ったイメージや中途半端なイメージだけで語られたりするのは...

Category: 国内作家 渡辺啓助    11 27, 2007
渡辺啓助『クムラン洞窟』(出版芸術社)
 渡辺啓助『クムラン洞窟』を読む。 幻想的で怪奇趣味に満ちた小説で知られる渡辺啓助は、1960年頃から、いわゆる秘境ものと呼ばれる作品を書き始めるようになる。だが、小説の執筆が減少し、創作活動の柱が詩や絵画にシフトするようになったのも同じくこの頃。結果的にこの時期の作品群すなわち秘境小説が、彼の小説としては最後期にあたることになるらしい。 本書はそんな後期の短編を集めた秘境小説集である。収録作は以下の...

Category: 国内作家 渡辺啓助    06 12, 2007
渡辺啓助『怪奇探偵小説名作選2 渡辺啓助集 地獄横町』(ちくま文庫)
 『怪奇探偵小説名作選2 渡辺啓助集 地獄横町』を読む。 人の心の闇を描いた作家、渡辺啓助。本書は彼の初期の作品を集めた、怪奇ロマンに満ちあふれた短編集だ。 そもそも昭和初期という時代の探偵小説は、謎解きよりも怪奇趣味、猟奇趣味が先行しがちで、これを称して変格とも呼ばれたわけだが、渡辺啓助の場合、正にその変格の道を歩み続けた。ときに「悪魔派」などと称されたように、彼の描く登場人物たちの多くは、何らか...

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プロフィール

sugata

Author:sugata
ミステリならなんでも好物。特に翻訳ミステリと国内外問わずクラシック全般。
四半世紀勤めていた書籍・WEB等の制作会社を辞め、2021年よりフリーランスの編集者&ライターとしてぼちぼち活動中。

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