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 マックス・アラン・コリンズの『ロード・トゥ・パーディション』を読む。サム・メンデス監督にトム・ハンクス、ポール・ニューマン、ジュード・ロウ等の出演で評判になった同名映画をノヴェライズしたもので、映画そのものはまだ記憶に新しいところだろう。

 面白いのは本作がマックス・アラン・コリンズの手によるノヴェライズとはいうものの、その映画の原作も、実はマックス・アラン・コリンズが書いているという事実(ヴィジュアル・コミックとかいうものらしい。マンガ?)。商魂たくましいというか、それとも何かほかの事情があったのか(苦笑)。ただ、マックス・アラン・コリンズといえば映画のノヴェライゼーションを大量生産しつつも、その合間を縫って良質のハードボイルドも安定して発表し続けている、いわば職人さん的作家。したがってノヴェライゼーションとはいっても、けっこう侮れないのだ。

 さて、本作は表面的にはマフィアものだが、メインテーマは親子の愛、絆である。主人公の殺し屋サリヴァンと、図らずも父の仕事現場を目にして苦悩する息子が、家族の復讐のためマフィアと対決する、というお話。
 基本的には三人称で語られるが、各章の冒頭には息子の回想が挿入されるなど、よりテーマを強調する形をとっているようだ。
 だがいかんせんノヴェライズである。著者の腕をもってしても、親子の絆を描くには少々ページが足りないようだ。もう少し割り切って、映画と離れたところで小説化した方がよかったのではないだろうか。


テーマ:推理小説・ミステリー - ジャンル:本・雑誌



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