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 知人の訃報が届く。詳しくは書かないが、しばし、仕事が手に着かず。来月は自分も人間ドック。ちゃんと看てもらおう。

 先日読んだ『恐怖小説コレクションI 魔』に続いて『恐怖小説コレクションII 魅』を読む。個人的にそそられる作家でいうと『魔』の方が好みなのだが、収録作品のレベルは『魅』も十分に高く、どれも安心して読めるものばかり。既読ではあるが、「箪笥」や「鑞人」の独特の迫力は何度読んでも本当に凄い。また、初めて読んだものの中では「くだんのはは」の正統的怪談の語り口に感心する。そういえば小松左京、短編とはいえ本当に久々に読んだかも。収録作品は以下のとおり。

小松左京「くだんのはは」
日影丈吉「月夜蟹」
半村良「箪笥」
三橋一夫「鬼の末裔」
島田一男「無花果屋敷」
多岐川恭「からす」
生島治郎「夜歩く者」
山田風太郎「鑞人」

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 久々に名作揃いのアンソロジーを読もうと思って手に取ったのが、新芸術社から出版された『恐怖小説コレクションI魔』。あちこちのアンソロジーで度々採られている作品が多いだけに、ほとんど全作が既読だったが(唯一、綺堂の「鰻に呪われた男」が未読)、いいものは何度読んでもいい。アンソロジー以外では読めない作品もそれなりにあるので、もしこれらの作家・作品が未体験、という人はぜひお試しを。古書店でもけっこうお目にかかれます。収録作は以下のとおり。

江戸川乱歩「踊る一寸法師」
牧逸馬「七時〇三分」
地味井平造「魔」
萩原朔太郎「猫町」
瀬下耽「拓榴病」
蘭郁二郎「魔像」
城昌幸「人花」
稲垣足穂「ココァ山の話」
岡本綺堂「鰻に呪われた男」
谷崎潤一郎「人面疽」

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 本日の読了本は、鮎川哲也、芦辺拓/編『妖異百物語 第二夜』(出版芸術社)。「~第一夜」に引き続き、こちらもこってりした怪奇小説が目白押し。ラインナップは以下のとおり。

丘美丈二郎「佐門谷」  
潮寒二「蛆」
志摩夏次郎 「怪樹」
紗原幻一郎「神になりそこねた男」
矢野徹 「海月状菌汚染」
松本恵子「子供の日記」
田中文雄「キチキチ」
石川年「マーラ・ワラの唄」
篠鉄夫「魔女の膏薬」
杉山平一「月の出」
山村正夫「畸形児」
山口年子「かぐや變生」
楳図かずお「蠅」
田中小実昌「悪夢がおわった」

 珍しいところといえば、楳図かずおがあのおどろおどろしい絵抜きでも恐怖を作り出せることを証明した「蠅」だが、密かに山村正夫あたりもこの手の作品は珍しいんではないのだろうか。怖さでいったら丘美丈二郎「佐門谷」が絶品。ただ、ラストの解釈は余計な気がする。
 一番のお気に入りは山口年子「かぐや變生」。その幻想的な竹林、主人公を迎える恩師の淡々とした生き様がしっとりと描写され、なんとも美しい作品。潜む謎もほんの小さなものだが、実に味のあるエンディングを迎える。作者についてはまったく知識はなかったのだが、他のも何とかして読んでみたいものだ。

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 本日の読了本はまたまたアンソロジー。鮎川哲也、芦辺拓/編『妖異百物語 第一夜』。鮎川哲也と芦辺拓という強力コンビが、あえて他では採られていない作品で編んだマニアックな怪奇探偵小説集だ。出版芸術社はミステリマニアのツボを突くのが上手いというか。どの程度商売として成り立つのかは知らないが(って大きなお世話ですか)、できるだけこの「ふしぎ文学館」というシリーズも長く続けてもらいたいものである。
 で、本書だが、まず面子がゾクゾクしてくるほど凄い。

鷲尾三郎「魚臭」
川島郁夫「肌冷たき妻」
楠田匡介「硝子妻」
四季桂子「胎児」
赤沼三郎「人面師梅朱芳」
夢座海二「変身」
和田宜久「忘れるのが怖い」
渡辺啓助「金魚」
辰巳隆司「人喰い蝦蟇」
鮎川哲也「怪虫」
土岐到「奇術師」
光波耀子「黄金珊瑚」
左右田謙「人蛾物語」
村上信彦「永遠の植物」

 こ、濃い。質に関係なく、このメンバーだけでも買いでしょう。
 しかも他のアンソロジーでは読めないという制約があるわりには、質も非常に高い。お気に入りは鷲尾三郎「魚臭」、四季桂子「胎児」、辰巳隆司「人喰い蝦蟇」、土岐到「奇術師」、光波耀子「黄金珊瑚」、左右田謙「人蛾物語」、村上信彦「永遠の植物」あたり。
 あえてベストをつけるなら「人喰い蝦蟇」か「黄金珊瑚」。前者はトンデモぶりが絶品。もう面白すぎる。後者は侵略テーマの逸品。読んでいる間は何ともいえない心地悪さに包まれ、もう圧倒されっ放し。
 また、鮎川哲也の「怪虫」は、言われなければ絶対に鮎川哲也作とは思えない珍品である。
 とにかく大満足。同時に出た『妖異百物語 第二夜』もさっそく読まねばという感じ。出版されてからまだ比較的日が浅いので(といっても平成九年)、これはまだ新刊書店に流通しているはず。買ってない人は、いまのうちにぜひ!

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