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探偵小説三昧

日々,探偵小説を読みまくり、その感想を書き散らかすブログ


Posted in "海外作家 ディヴァイン, D・M"

Category: 海外作家 ディヴァイン, D・M    09 20, 2023
D・M・ディヴァイン『すり替えられた誘拐』(創元推理文庫)
 D・M・ディヴァインの『すり替えられた誘拐』を読む。本作が邦訳されたことでディヴァインの長編がすべて日本語で読めるようになり、まずはめでたい。現代教養文庫時代はいまひとつ知名度も芳しくなかったが、創元で刊行されるようになってようやく陽の目を見、こうして全長編が邦訳されたのだからファンとしては嬉しいかぎりである。次はグラディス・ミッチェルとかやってほしいものである。 とまれ最後の一冊となる『すり替え...

Category: 海外作家 ディヴァイン, D・M    09 22, 2021
D・M・ディヴァイン『運命の証人』(創元推理文庫)
 D・M・ディヴァインの『運命の証人』を読む。本作をもってディヴァインの全作邦訳にリーチがかかったようで、まさか現代教養文庫から出ている頃には、ここまで人気が持続するとは思わなかった。もちろん良作揃いなので不思議なことではないのだが、一方では地味な作風ということもあって、あまり爆発的に売れるようなものではないのも確か。SNSによる口コミと年末のランキングでじわじわ浸透していった感じもするが、きちんと翻...

Category: 海外作家 ディヴァイン, D・M    07 15, 2017
D・M・ディヴァイン『紙片は告発する』(創元推理文庫)
 1960年から80年にかけて活躍した本格ミステリの作家、などと書くとまるで『本格ミステリ・フラッシュバック』の話のようだが、ちょうどこの時期に本場イギリスで活躍した本格ミステリ作家といえば、迷わずあげたいのがD・M・ディヴァインである。 ストーリーとしては地味なものがほとんどだけれど、発端での謎の提出、中盤での周到なまでに貼り尽くされた伏線、そしてラストでの意外な結末。何よりそれらを支える巧みな人物描写...

Category: 海外作家 ディヴァイン, D・M    05 06, 2015
D・M・ディヴァイン『そして医師も死す』(創元推理文庫)
 D・M・ディヴァインの『そして医師も死す』を読む。いまや英国の良質本格ミステリをおすすめするなら、まず外せない存在になった感もあるディヴァイン、その最新刊である。 まずはストーリー。 主人公は診療所を共同経営する医師アラン・ターナー。だがもう一人の共同経営者ヘンダーソンは不慮の死を遂げており、その死には殺人の疑いがあった。ハケット市長からそう告げられたアランは、事故の状況を洗い直そうとするが、その...

Category: 海外作家 ディヴァイン, D・M    05 12, 2013
D・M・ディヴァイン『跡形なく沈む』(創元推理文庫)
 近年、日本での紹介が一気に進んだイギリスの本格ミステリ作家ディヴァインから一冊。実質的な遺作である『跡形なく沈む』。 父を知らずに育ったルース・ケラウェイ。彼女は母の死後、スコットランドの小都市シルブリッジに移り住み、父を探し始める。一方、役所に勤めるケン・ローレンスは同棲相手との荒んだ生活に疲れ果て、かつての恋人ジュディに異動を勧められながらも煮え切らない態度をとっていた。 やがて同じ職場の同...

Category: 海外作家 ディヴァイン, D・M    12 30, 2011
D・M・ディヴァイン『三本の緑の小壜』(創元推理文庫)
 本格ミステリファンにとって、もはやD・M・ディヴァインはハズレ無しの超優良株。 ド派手な設定やトリックとは無縁だが、ほぼ毎作のように面白い趣向を凝らし、それを支えるためのプロットや世界観が丁寧に作り込まれる。人物や心理描写も実に巧み。こういった小説書きそのものの巧さが、ミステリとしての仕掛けにも貢献するといった案配なのだ。 正直、総合力や全体のバランスでいっても、黄金時代の作家にひけを取らないと思...

Category: 海外作家 ディヴァイン, D・M    12 06, 2009
D・M・ディヴァイン『災厄の紳士』(創元推理文庫)
 暮れも近づき、ぼちぼち飲む機会が増えているのだが、今週から本格的に各種忘年会シーズンとなる。基本的にはほぼ毎日飲んでいるのだが、さすがに忘年会ともなると一回当たりの酒量が違うので、中一日ぐらいのペースでないと身体がもたない。 といいつつも、こうして日記を書きながら飲む酒がまた旨い。 読了本はD・M・ディヴァインの『災厄の紳士』。まずはストーリー。 ジゴロ稼業で食いつなぐネヴィル・リチャードソンの元...

Category: 海外作家 ディヴァイン, D・M    02 28, 2009
D・M・ディヴァイン『ウォリス家の殺人』(創元推理文庫)
 宝島社から『シャーロック・ホームズの冒険 DVD BOOK vol.1』および『vol.2』が出ている。グラナダTVによるデジタル・リマスター版で、ムックタイプの解説も付き、しかもお値段的には既に出ているハピネット・ピクチャーズの完全版よりはかなりお得である(ただ今後の予定すらはっきりしないのが不安だが)。 このからくりをご存じの方、コメント、メールでもいいんでぜひご教授を。 D・M・ディヴァインの『ウォリス家の殺人』...

Category: 海外作家 ディヴァイン, D・M    02 11, 2008
D・M・ディヴァイン『悪魔はすぐそこに』(創元推理文庫)
 リンクに『雑誌店*歴下亭』を追加。ネット古書店の店主さんがやっている「雑誌の蘊蓄」系ブログとでもいいましょうか。単に情報としても面白いのだが、むしろ取り上げている雑誌に対する店主さんの思いみたいな話が楽しい。  昨年度の『このミス』では海外5位にランクされ、評判もなかなかよろしいD・M・ディヴァインの『悪魔はすぐそこに』を読んでみた。こんな話。 ハードゲート大学の経済学講師ハクストンは、横領容疑で...

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プロフィール

sugata

Author:sugata
ミステリならなんでも好物。特に翻訳ミステリと国内外問わずクラシック全般。
四半世紀勤めていた書籍・WEB等の制作会社を辞め、2021年よりフリーランスの編集者&ライターとしてぼちぼち活動中。

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