fc2ブログ
探偵小説三昧

日々,探偵小説を読みまくり、その感想を書き散らかすブログ


Posted in "海外作家 オルツィ, バロネス"

Category: 海外作家 オルツィ, バロネス    09 18, 2021
バロネス・オルツィ『土耳古石のボタン』(湘南探偵倶楽部)
 湘南探偵倶楽部さん復刻、バロネス・オルツィの短篇『土耳古石のボタン』を読む。 オルツィのシリーズ探偵といえば、なんといっても「隅の老人」がメジャーだが、そのほかにも女性捜査官のレディ・モリーやパリ警視庁のヘクトル、ナポレオン時代の密偵フェルナンとか、けっこうさまざまなシリーズを残しているようだ。本作の主人公もそんなマイナーどころのひとり、“危機一髪君”と異名をとるパトリック・マリガン弁護士である。...

Category: 海外作家 オルツィ, バロネス    07 27, 2014
バロネス・オルツィ『隅の老人【完全版】』(作品社)
 ようやく『隅の老人【完全版】』を読み終える。バロネス・オルツィが残した隅の老人ものの短篇をすべて網羅した(つまり全作品を網羅した)文字どおりの完全版である。 元になったのは過去出版された三冊の短編集だが、これに単行本未収録の「グラスゴーの謎」を加え、計三十八篇が収録された。 そのボリュームゆえさすがに持ち運びはできなかったので、二日に一篇ずつぐらいのペースでぼちぼち読んできた一冊である。  小説...

Category: 海外作家 オルツィ, バロネス    12 01, 2013
バロネス・オルツィ『レディ・モリーの事件簿』(論創海外ミステリ)
 本日は論創海外ミステリから、バロネス・オルツィの『レディ・モリーの事件簿』を読む。歴史ロマン『紅はこべ』や隅の老人シリーズで知られるバロネス・オルツィが書いた、ミステリ史上初の女性警官を主人公にしたシリーズである。まずは収録作。The Ninescore Mystery「ナインスコアの謎」The Frewin Miniatures「フルーウィンの細密画」The Irish-Tweed Coat「アイリッシュ・ツイードのコート」The Fordwych Castle Mystery「...

Category: 海外作家 オルツィ, バロネス    04 15, 2008
バロネス・オルツィ『紅はこべ』(創元推理文庫)
 バロネス・オルツィといえば、ミステリファンにとっては「隅の老人」もしくは「レディ・モリー」の産みの親、という認識が一般的だろうけれども、どうやら世間的には歴史ロマン『紅はこべ』の作者の方がとおりがいいようだ。 この歴史ロマンというやつがなかなか曲者で、字面どおりに受け取れば、史実を基にした小説ということになるのだが、ヨーロッパの人たちにとっては単なる歴史小説ではない。それはあくまで歴史ロマンとい...

« »

12 2023
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -
プロフィール

sugata

Author:sugata
ミステリならなんでも好物。特に翻訳ミステリと国内外問わずクラシック全般。
四半世紀勤めていた書籍・WEB等の制作会社を辞め、2021年よりフリーランスの編集者&ライターとしてぼちぼち活動中。

ツリーカテゴリー