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 うう、一週間以上、日記をさぼったしまった。とにかく仕事が忙しい。もちろん読書もほとんど進まず。まだ山を越えたわけではないのだが、さすがにちょっと煮詰まってきて、いったんリフレッシュのためにこの週末はカレンダーどおり休むことにする。
 朝は実家に出かける嫁さんを送り出し、昼まで二度寝。午後にやっと起き出して、昼食がてら新刊書店や古本屋をいくつか回る。あまり欲しいものもなかったが、ポール・ギャリコの新刊や警部マクロードのノヴェライズなどを買う。本当は新刊で出ているはずのカーの『ヴードゥーの悪魔』や『徳冨蘆花探偵小説選』を欲しかったのだけど。
 夜は適当に鍋焼きうどんなどを作り、食べながらトリノオリンピックの開幕式を観る。もちろん録画。とはいえ、オリンピックの開幕式をフルに観たのは、十年ぶりぐらいかもしれない。イタリアのいいところを詰め込んだ感じで、けっこう楽しい。

 読了本は権田萬治編集による『趣味としての殺人』。蝸牛社から1980年に出た、ミステリに関する評論集で、これがなかなかに濃い。仕事が忙しすぎて読書が進まない、などと先ほど書いたが、この本をちびちび読んでいたせいもあるだろう。なんせお手軽に読むような内容ではないのだ。
 評論を寄せている面子は、本職のミステリ評論家である権田萬治、中島河太郎をはじめ、鮎川哲也や天城一、陳舜臣といった推理作家、大内茂男や花田清輝といった評論家など多士済々。今読むと、さすがに古い考え方もあるのだが、書き手が書き手だけに、どれも読み応えはある。読んでいて面白かったのは、直接ミステリを生業としていない人間が書いたものの方が、けっこう辛口で、しかももっともな意見が多いこと(変なしがらみがないせだろうか?)。特に犯罪の動機について語った大内茂男の「動機の心理」はけっこう古いものだが、今読んでも十分な説得力がある。
 あと、小泉喜美子、深町真理子、小尾芙佐という女流翻訳者三人による対談が、評論ばかりの本書にあってはいい息抜きになる。それぞれの翻訳スタイルみたいなものがわかるうえに、当時のミステリ出版業界の裏側なども垣間見えて楽しい。


テーマ:推理小説・ミステリー - ジャンル:本・雑誌



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