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 蔵書の数がそれなりにいっている人なら、この題名に反応せずにはいられない。草森紳一の『随筆 本が崩れる』はまずその題名からして秀逸である。そしてパラパラと冒頭に目を通すと、それが比喩でも何でもなく、まさしく自宅の本が多すぎて崩れることを知り、またニヤリ。
 ただ、このエッセイ集は、そこからが巧い。草森氏はこの多すぎる本との暮らしをおもしろおかしく垣間見せながら、自らのとめどもない思考の流れを書きつづってゆく。それは哲学であったり歴史であったり文学であったりと、膨大な知識教養なくしては語れない内容であり、こちらは驚きつつもその語りの心地よさに浸れるわけだ。「物書き」はすべからくこうあるべきだね、うん。


テーマ:ノンフィクション - ジャンル:本・雑誌



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