Posted in "海外作家 ウィングフィールド, R・D"
- Category: 海外作家 ウィングフィールド, R・D 12 09, 2017
- R・D・ウィングフィールド『フロスト始末(下)』(創元推理文庫)
- R・D・ウィングフィールドの『フロスト始末』読了。 著者の遺作にしてフロスト警部シリーズの最終作ということで、もしやこれまでの作風とは少し趣も変わるかなと予想していたのだが、――実際、フロストの転勤というそれらしいサイドストーリーの展開、そして亡き妻の思い出というこれまでにない過去の回想シーンがあったりもするのだが――終わってみれば、やはりいつものフロスト警部シリーズであり、十分に楽しむことができた。...
- Category: 海外作家 ウィングフィールド, R・D 12 02, 2017
- R・D・ウィングフィールド『フロスト始末(上)』(創元推理文庫)
- R・D・ウィングフィールドの『フロスト始末』をとりあえず上巻まで。おなじみデントン署のダメ警部フロストを主人公にしたシリーズだが、ご存知のように作者のウィングフィールド氏は2007年で亡くなっているため、本作はシリーズ最終作にして遺作となる。 しかし最終作とはいっても、特別、作風やスタイルが変わるわけではない。フロストやマレット署長をはじめとしたレギュラー陣のやりとりは絶妙だし。ストーリーもいつも...
- Category: 海外作家 ウィングフィールド, R・D 07 01, 2017
- R・D・ウィングフィールド『冬のフロスト(下)』(創元推理文庫)
- R・D・ウィングフィールドの『冬のフロスト』下巻を読了。 デントン市内で起きた数々の事件は未だほとんどが未解決。マレット署長からは経費の節約と逮捕率の向上を口やかましく言われ続けるなか、フロスト警部は部下モーガンの失敗をかばいつつ、なんとか捜査を進めている。 そのなかで最後まで混迷を極めるのが、悪質さではピカイチの少女誘拐事件と売春婦殺害事件。ついには女性刑事を使った囮捜査を開始するが、そこでまた...
- Category: 海外作家 ウィングフィールド, R・D 06 25, 2017
- R・D・ウィングフィールド『冬のフロスト(上)』(創元推理文庫)
- R・D・ウィングフィールドの『冬のフロスト』を上巻まで。 今月末にはいよいよフロスト警部シリーズの最終作『フロスト始末』が出るようなので、さっさと未読の一作を消化しておこうという目論見である。まあ、十分に面白いシリーズだし、すべて順番に読んできてはいるのだが、個人的には本書の分厚さが少々ハードルになっていて、気づけば四年間も放りっぱなし。『フロスト始末』刊行の知らせに、ようやくその気になった次第で...
- Category: 海外作家 ウィングフィールド, R・D 12 03, 2008
- R・D・ウィングフィールド『フロスト気質(下)』(創元推理文庫)
- R・D・ウィングフィールド『フロスト気質(下)』ようやく読了。 人には一気に読むのがコツです、とか言っておきながら上巻読了時から十日あまりもかかる始末、お恥ずかしい。理由は単に仕事が立て込んでいるためであり、完全に読書自体が中断してしまっていたわけで、もごもご。 おさらい、というわけでもないが、まずはストーリー。 ハロウィーンの夜のこと、新米の巡査がゴミ山の中から少年の死体を発見したことがすべて...
- Category: 海外作家 ウィングフィールド, R・D 11 20, 2008
- R・D・ウィングフィールド『フロスト気質(上)』(創元推理文庫)
- R・D・ウィングフィールドの『フロスト気質』を上巻まで読み終える。 今さら説明の要もあるまいと思うのだが、不幸にしてこのシリーズを読んだことがないという人のために、一応書いておく。 主人公にして探偵役は、下品で粗野なフロスト警部。その言動で周囲の顰蹙を買いながらも、お得意のひらめきで場当たり的な捜査を進め、数々の事件を解決するというユーモア満載の警察小説である。いわゆるモジュラー型の結構を備え、所...