fc2ブログ
探偵小説三昧

日々,探偵小説を読みまくり、その感想を書き散らかすブログ


Posted in "国内作家 松本清張"

Category: 国内作家 松本清張    08 09, 2019
松本清張『黒い樹海』(講談社文庫)
 昭和の作家をぼちぼちと読み進めているが、本日の読了本は久々に松本清張から。ものは『黒い樹海』。 『ゼロの焦点』に続く六作目の長篇であり、1960年の刊行だが、作品自体は雑誌『婦人倶楽部』で1958〜1960年にかけて連載されたものだ。実はこの時期、清張は本作以外に『蒼い描点』、『小説帝銀事件』、『ゼロの焦点』、『波の塔』あたりを同時に連載させている。恐ろしいことに五冊すべてが重複した時期も三ヶ月ほどあったよ...

Category: 国内作家 松本清張    06 11, 2016
松本清張『ゼロの焦点』(新潮文庫)
 松本清張の五作目の長編『ゼロの焦点』を読む。ン十年ぶりの再読となる。 管理人は言うほど清張作品を読んできたわけではないが、そんな乏しい清張読書歴においても『ゼロの焦点』は別格。ミステリとしては『点と線』に軍配を上げたいが、単に好きな作品であれば、間違いなく『ゼロの焦点』である。 まあ、管理人がわざわざプッシュしなくても、本作は過去、幾度も映画化やテレビ化された清張の代表作であり、清張自身もお気に...

Category: 国内作家 松本清張    11 08, 2014
松本清張『小説帝銀事件』(角川文庫)
 松本清張の『小説帝銀事件』を読む。実際に起こった大量毒殺事件をモデルにした清張の長篇四作目。ただ、小説とは謳っているが、中身はほぼノンフィクションである。 帝銀事件は日本の犯罪史でも非常に有名な事件の一つだ。 戦後、日本がまだGHQの占領下にあった昭和二十三年。豊島区の帝国銀行(今の三井住友銀行)椎名町支店に厚生省技官を名乗る一人の男が現れた。近所で赤痢が発生したため、男は行員に予防薬を飲んでもら...

Category: 国内作家 松本清張    05 30, 2014
松本清張『蒼い描点』(新潮文庫)
 松本清張の『蒼い描点』を読む。 1958年に刊行された『点と線』、『眼の壁』で大ブレイクした清張は、ここぞとばかりに多数の雑誌で連載を開始するが、『蒼い描点』もそんな時期に発表された一作。 まずはストーリーから。 文芸誌の新米編集者、椎原典子は、箱根宮ノ下にやってきた。現地の旅館に滞在している新進作家、村谷阿沙子の原稿を受け取るためであった。 宿へ向かう途中のこと、典子は何かと評判のよくないライター...

Category: 国内作家 松本清張    12 08, 2013
松本清張『眼の壁』(新潮文庫)
 松本清張の長篇第二作『眼の壁』を読む。『点と線』同様に、こちらもン十年ぶりの再読である。まずはストーリー。 電機製品メーカーの会計課長を務める関野は、給与の金策に奔走していた。ところがパクリ屋のグループに騙され、白昼の銀行で三千万円の手形を搾取されてしまう。評判を気にした会社は事件を公にしなかったが、責任を感じた関野は山中で首吊り自殺を図る。 関野の残した遺書の中に、彼が信頼を置いていた会計課の...

Category: 国内作家 松本清張    10 19, 2013
松本清張『点と線』(新潮文庫)
 光文社文庫の『松本清張短編全集』をすべて読み終えたのが昨年の五月。しばらく時間が空いたけれど、そろそろ長篇も手を出すことにした。 ミステリの読書ブログと謳っておきながら、正直、管理人はこれまで清張の長篇は数作しか読んでいない。理由は明白。若いときから社会派ミステリというジャンルに浪漫を感じられず、ほぼ読まず嫌いで来ただけである。確かに数作は読んだけれど、これまた若いときはそれほど面白みを感じられ...

Category: 国内作家 松本清張    05 26, 2012
松本清張『松本清張短編全集11共犯者』(光文社文庫)
 光文社文庫の『松本清張短編全集11共犯者』を読む。これにてようやく「松本清張短編全集」全巻読了である。とりあえずは収録作から。「共犯者」「部分」「小さな旅館」「鴉」「万葉翡翠」「偶数」「距離の女囚」「典雅な姉弟」  本シリーズはもともとカッパ・ノベルスで1963~1965年にかけて刊行された短編選集だ。デビュー作「西郷札」が書かれた1951年から、この企画がスタートした1962年頃、そのおよそ十年間に書かれた清張...

Category: 国内作家 松本清張    10 14, 2011
松本清張『松本清張短編全集10空白の意匠』(光文社文庫)
 『松本清張短編全集10空白の意匠』を読む。昭和三十四年から三十六年にかけて書かれたものが中心である。まずは収録作。「空白の意匠」「潜在光景」「剥製」「駅路」「厭戦」「支払い過ぎた縁談」「愛と空白の共謀」「老春」  珍しいことに歴史物や社会派は少なめ。強いていえば恋愛や老いをテーマにしたものが多く、ある意味ではいつも以上に松本清張の情念が爆発しているように感じられた。以下、印象に残った作品の感想など...

Category: 国内作家 松本清張    07 24, 2011
松本清張『松本清張短編全集09誤差』(光文社文庫)
 『ぴあ』の最終号を買ってきた。管理人のようなおっさん世代が若い頃には、もうなくてはならぬ情報誌だったのだが、ご多分に漏れずインターネットに押されて部数を落とし、とうとうこの度休刊とあいなった。ひとつの時代の象徴であり、そして使命を終えたということになるのだろう。 映画、コンサート、演劇、スポーツ。『ぴあ』なくして当時のイベント毎や遊びは成り立たなかったのではないか、個人的にはそれぐらい依存してい...

Category: 国内作家 松本清張    12 21, 2010
松本清張『松本清張短編全集08遠くからの声』(光文社文庫)
 久々に光文社文庫の「松本清張短編全集」から一冊、第8巻の『遠くからの声』を読む。まずは収録作から。「遠くからの声」「カルネアデスの舟板」「左の腕」「いびき」「一年半待て」「写楽」「秀頼走路」「恐喝者」  昨年の二月頃「松本清張短編全集」に手をつけ、もう一年半以上にわたってちんたらと読み進めているわけだが、とにかく驚くべきはそのアベレージの高さだ。構成的にバランスの悪いものもないではないが、いわゆ...

« »

03 2024
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -
プロフィール

sugata

Author:sugata
ミステリならなんでも好物。特に翻訳ミステリと国内外問わずクラシック全般。
四半世紀勤めていた書籍・WEB等の制作会社を辞め、2021年よりフリーランスの編集者&ライターとしてぼちぼち活動中。

ツリーカテゴリー