Posted in "海外作家 クロフツ, F・W"
- Category: 海外作家 クロフツ, F・W 08 26, 2011
- F・W・クロフツ『フレンチ警視最初の事件』(創元推理文庫)
- かつて創元推理文庫で出版されながら絶版の憂き目にあい、以後はクロフツの邦訳作品、そして創元推理文庫の中でも最強のレア度を誇ってきた『フレンチ警視最初の事件』。古書やネットオークションでも軽く数万の値が付いていたこの稀覯本が、まさか新訳で復刊される日が来ようとは誰が想像したか。 クラシックミステリや復刊がブームとしてあったことはもちろんだが、やはりクロフツの著作そのものに魅力があったからだと思いた...
- Category: 海外作家 クロフツ, F・W 05 13, 2011
- F・W・クロフツ『少年探偵ロビンの冒険』(論創海外ミステリ)
- 『少年探偵ロビンの冒険』を読む。あのF・W・クロフツ唯一のジュヴナイル作品、というだけでもワクワクするところだが、おまけにフレンチ警視もゲスト出演、しかも初版本の挿絵を完全復刻するというサービスも嬉しい一冊である。 夏休みを利用して、親友ジャックの家で八週間を過ごすことになったロビン。しかも泊まるのはジャックの実家ではなく、ジャックの父、カー氏が働くイングランド南西岸のライマスという港町だ。この町...
- Category: 海外作家 クロフツ, F・W 04 11, 2010
- F・W・クロフツ『フレンチ警部と毒蛇の謎』(創元推理文庫)
- クロフツの長篇で唯一、未訳だった『フレンチ警部と毒蛇の謎』が出たので、さっそく読んでみた。 ジョージ・サリッジは動物園の園長を務める男。仕事には満足しているものの、身分違いの結婚をしてしまったせいか、妻とは折り合いが悪い。しかも妻の浪費と自分のギャンブル癖も相まって、年中金欠に悩んでいた。そんな彼がこともあろうに愛人を作ってしまい、ますます金が必要になったところへ飛び込んできたのが、伯母の遺産相...
- Category: 海外作家 クロフツ, F・W 03 05, 2009
- F・W・クロフツ『フレンチ警部と漂う死体』(論創海外ミステリ)
- 本日の読了本は、実に久々のクロフツで、『フレンチ警部と漂う死体』。 電気機器会社を経営するウィリアム・キャリントンは、年齢による衰えから、会社を後進に譲る決意をする。ところが本来なら候補一番手の甥のジムは、仕事に興味がないばかりか会社のお荷物になっている始末。そこでウィリアムはオーストラリアに住むもうひとりの甥、マントを呼び寄せた。しかしマントは期待通りの働きを見せるものの、ウィリアムの一族の間...