Posted in "国内作家 芦川澄子"
- Category: 国内作家 芦川澄子 10 11, 2009
- 芦川澄子『ありふれた死因』(東京創元社)
- 芦川澄子の『ありふれた死因』を読む。 著者の芦川澄子は、一般的な知名度こそほとんどないけれど、探偵小説にどっぷり浸かっているような人なら当然知っているべき名前である。元々は関西で有名な探偵小説同人<密室の会>に所属して創作なども手がけ、やがて週刊朝日と宝石が主催した探偵小説の懸賞で見事一位入選を果たしてデビューした作家なのだが、何より知られているのは、鮎川哲也の元夫人という点であろう(後に離婚...