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探偵小説三昧

日々,探偵小説を読みまくり、その感想を書き散らかすブログ


Posted in "海外作家 ポースト, M・D"

Category: 海外作家 ポースト, M・D    08 04, 2021
メルヴィル・デイヴィスン・ポースト『ムッシュウ・ジョンケルの事件簿』(論創海外ミステリ)
 メルヴィル・デイヴィスン・ポーストの『ムッシュウ・ジョンケルの事件簿』を読む。ポーストといえばやはりアブナー伯父シリーズが有名だが、他にも悪徳弁護士のランドルフ・メイスンやロンドン警視庁のヘンリー・マーキス卿、アメリカ情報部のウォーカー部長など、いくつものシリーズを残している。本書もそんなシリーズのひとつで、パリ警視総監のムッシュウ・ジョンケルを探偵役にした短篇集。マイナーどころではあるが、書か...

Category: 海外作家 ポースト, M・D    07 24, 2020
M・D・ポースト『馬匹九百頭』(湘南探偵倶楽部)
 M・D・ポーストの短編『馬匹九百頭』を読む。湘南探偵倶楽部さんの復刻版だが、本書は「知られざる中短編」という縛りで紹介してくれているもの。このシリーズは意外な拾い物が多くて、いつも楽しみにしているのだが、本書もなかなか小粋な作品であった。  ハーグレーヴ青年はロンドンに駐在するニューヨークの宝石商の出張員。ある日、彼が社交場「エンパイア倶楽部」に顔を出すと、顔見知りの刑事部長ヘンリー・マークヰスが...

Category: 海外作家 ポースト, M・D    05 24, 2020
M・D・ポースト『胸の白薔薇』(湘南探偵倶楽部)
 アンクル・アブナーの生みの親、M・D・ポーストの短編「胸の白薔薇」を読む。出典はグランド社が大正十四年に刊行した『探偵傑作集』。わずか二十ページほどの小品で、湘南探偵倶楽部さんが復刻したものだ。 ある日の朝、マーシュという金貸しの富豪が自宅の屋敷で殺害された。死因は刃物による首への一撃。その日、銀行から引き出したはずの現金が盗まれていた。容疑は死体の発見者でもある、同じ屋敷で暮らす執事だった。執事...

Category: 海外作家 ポースト, M・D    02 16, 2012
メルヴィル・デイヴィスン・ポースト『ランドルフ・メイスンと7つの罪』(長崎出版)
 メルヴィル・デイヴィスン・ポーストの『ランドルフ・メイスンと7つの罪』を読む。 ポーストといえば、いわゆる〈シャーロック・ホームズのライヴァルの一人〉でもあるアブナー伯父シリーズが知られているが、もう一つ有名なシリーズものがあって、それが本書の主人公でもある悪徳弁護士ランドルフ・メイスンものである。 このランドルフ・メイスンという探偵役がなかなか振るっている。困っている者を救うべく、その智力を活...

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プロフィール

sugata

Author:sugata
ミステリならなんでも好物。特に翻訳ミステリと国内外問わずクラシック全般。
四半世紀勤めていた書籍・WEB等の制作会社を辞め、2021年よりフリーランスの編集者&ライターとしてぼちぼち活動中。

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