Posted in "海外作家 カミ, ピエール"
- Category: 海外作家 カミ, ピエール 09 26, 2018
- カミ『ルーフォック・オルメスの事件簿』(盛林堂ミステリアス文庫)
- 先日読んだ『怪人ジキル』はまあとにかく怪書というにふさわしい一冊だったが、とりわけ殺人タンスの存在は衝撃的であった。さらに驚いたことには、この殺人タンスの元ネタがカミのルーフォック・オルメスものの一作であり、しかもその作品が盛林堂ミステリアス文庫で刊行される『ルーフォック・オルメスの事件簿』に収録される予定だと(※当時はまだ刊行予定だった)解説にあるではないか。 それはさっそく確かめてみなければ...
- Category: 海外作家 カミ, ピエール 10 20, 2016
- カミ『ルーフォック・オルメスの冒険』(創元推理文庫)
- 『ルーフォック・オルメスの冒険』を読む。『エッフェル塔の潜水夫』や『機械探偵クリク・ロボット』で知られるフランスのユーモ作家、ピエール=アンリ・カミが書いた、同時代の名探偵シャーロック・ホームズをネタにしたパロディである。 まずは収録作。第一部 Loufock-Holmès contre tous「ルーフォック・オルメス、向かうところ敵なし」L'Assassinat de l'Accordeur「校正者殺人事件」La Tragique Affaire des Somnambules...
- Category: 海外作家 カミ, ピエール 04 07, 2012
- カミ『機械探偵クリク・ロボット』(ハヤカワミステリ)
- 『エッフェル塔の潜水夫』で知られるフランスのユーモア作家、カミ。そのカミが残した探偵といえば、シャーロック・ホームズのパロディであるルーフォック・オルメスが有名だが、実はもう一人、いやもう一体というべきか、彼は探偵を創出していた。 本日の読了本は、カミの『機械探偵クリク・ロボット』。 クリク・ロボットはミステリ史上初のロボット探偵。四角い頭に鋼鉄の身体は無骨なれども、チェックのスーツと小粋なチ...