Posted in "国内作家 矢崎存美"
- Category: 国内作家 矢崎存美 09 24, 2006
- 矢崎存美『ぶたぶたの休日』(徳間デュアル文庫)
- 飽きもせずぶたぶたシリーズ。シリーズ三作目の『ぶたぶたの休日』を読む。 本書は、一作目と同様連作短編に戻っているが、ちょっと構成が凝っている。説明するのがちょっと面倒なんだが、まずは目次を見てほしい。「お父さんの休日1」「約束の未来」「お父さんの休日2」「評判のいい定食屋」「お父さんの休日3」「女優志願」「お父さんの休日4」 このうち、いわゆる通常の短編は「約束の未来」「評判のいい定食屋」「女優志願...
- Category: 国内作家 矢崎存美 09 19, 2006
- 矢崎存美『刑事ぶたぶた』(徳間デュアル文庫)
- ぶたぶたのイメージが強く残っているうちに、と思い、続編の『刑事ぶたぶた』を読む。 連作短編集だった『ぶたぶた』とは異なり、本作は何と長編の刑事物、しかも複数の事件が平行して描かれる、いわゆるモジュラー型の構成である。まあ、だからといって本作がミステリというわけではないのだが、著者が警察小説のスタイルをしっかりと押さえていることにまずはニンマリ。こういうミステリのお約束を知っているのといないのとで...
- Category: 国内作家 矢崎存美 09 17, 2006
- 矢崎存美『ぶたぶた』(徳間デュアル文庫)
- 矢崎存美『ぶたぶた』を読む。 数年前にはネット上でも少し話題になっていた本だが、なんせ徳間デュアル文庫というハイティーン向きのシリーズだし、主人公がぶたのぬいぐるみだしということで、当時はそれほど興味をそそられなかった作品である。別にそういうジャンルが嫌いとかいうわけではないのだが、可愛らしさを全面的に押し出した装丁などからわざとらしさを感じ、敬遠してしまったのかもしれない。けっこう前のことなの...