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探偵小説三昧

日々,探偵小説を読みまくり、その感想を書き散らかすブログ


Posted in "海外作家 インドリダソン, アーナルデュル"

Category: 海外作家 インドリダソン, アーナルデュル    11 06, 2022
アーナルデュル・インドリダソン『印』(東京創元社)
 アーナルデュル・インドリダソンの『印』を読む(ちなみに「印」と書いて「サイン」と読ませます)。エーレンデュル捜査官シリーズの第六作である。 こんな話。湖のほとりにあるサマーハウスで首を吊っている女性マリアが発見された。発見者はマリアからそのサマーハウスを借りた友人のカレン。マリアは二年前に母を失ってから不安定な状態がずっと続いており、それが原因の自殺だと思われた。しかし、事件を担当したエーレンデ...

Category: 海外作家 インドリダソン, アーナルデュル    12 07, 2019
アーナルデュル・インドリダソン『厳寒の町』(東京創元社)
 アーナルデュル・インドリダソンの『厳寒の町』を読む。アイスランド、いや今や北欧を代表する警察小説、エーレンデュル捜査官を主人公とするシリーズの一冊である。 まずはストーリー。 レイキャビクの一角で、十歳の男の子の刺殺死体が発見された。男の子の名前はエリアス。アイスランド人の父とタイ人の母の間に生まれたが、両親は離婚し、母と異父兄のニランの三人で共同住宅に引っ越して間もない頃だった。 エーレンデュ...

Category: 海外作家 インドリダソン, アーナルデュル    07 05, 2018
アーナルデュル・インドリダソン『湖の男』(東京創元社)
 アーナルデュル・インドリダソンの『湖の男』を読む。今では北欧ミステリを代表する作家の一人といってよい、アイスランド出身作家の邦訳最新刊(といっても、既に発売から九ヶ月ほど経っているけれど)。 ちょうどいま開催中のワールドカップでもアイスランドの健闘が見られたばかりだが、インドリダソンも然り。人口僅か三十万人あまりの小さな国から、このような世界的活躍ができるチームや作家が出ることにいつも驚かされる...

Category: 海外作家 インドリダソン, アーナルデュル    09 10, 2016
アーナルデュル・インドリダソン『声』(東京創元社)
 アーナルデュル・インドリダソンの『声』を読む。 『湿地』、『緑衣の女』が各種年間ベストテンを賑わし、日本での人気もすっかり定着した感があるアイスランドのミステリ作家、アーナルデュル・インドリダソン。本作は彼の代表的シリーズであるエーレンデュル警部ものの五作目にあたる。ただし、日本ではシリーズの三作目から紹介されているので、我が国ではこれが第三弾ということになる。 まずはストーリー。 クリスマスシ...

Category: 海外作家 インドリダソン, アーナルデュル    01 24, 2015
アーナルデュル・インドリダソン『緑衣の女』(東京創元社)
 今年に入って平井和正に陳舜臣という二人の作家の訃報があった。 陳舜臣はミステリの方でも知られているが、一般的には歴史作家としての方が有名だろう。個人的にも曹操の側から三国志を描いた『秘本三国志』が印象に残っており、これが初めて読んだ三国志でもあった。 読んだ方ならご存知だろうが、圧倒的に有名な吉川英治の『三国志』とはキャラクター解釈がずいぶん異なり、当時は曹操と劉備のどちらが正義であるのかけっこ...

Category: 海外作家 インドリダソン, アーナルデュル    09 12, 2012
アーナルデュル・インドリダソン『湿地』(東京創元社)
 スティーグ・ラーソンの『ミレニアム』シリーズがヒットして以来、北欧ミステリの紹介が相次いでいるが、そのどれもがなかなか評判よろしいようで。まあ、本当につまんない作品はそもそも翻訳されないだろうから、粒が揃っているのは当たり前といえば当たり前。ましてやこれまで紹介が遅れていた国々のミステリだから、良い作品が出待ち状態ともいえる。 本日の読了本は、その中でもとりわけ評判がよろしいアーナルデュル・イン...

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プロフィール

sugata

Author:sugata
ミステリならなんでも好物。特に翻訳ミステリと国内外問わずクラシック全般。
四半世紀勤めていた書籍・WEB等の制作会社を辞め、2021年よりフリーランスの編集者&ライターとしてぼちぼち活動中。

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