Posted in "海外作家 デュレンマット, フリードリヒ"
- Category: 海外作家 デュレンマット, フリードリヒ 06 27, 2018
- フリードリヒ・デュレンマット『ギリシア人男性、ギリシア人女性を求む』(白水Uブックス)
- フリードリヒ・デュレンマットの『ギリシア人男性、ギリシア人女性を求む』を読む。 著者はスイスを代表する作家・劇作家だが、ミステリ系の作品も残している。その代表作といわれる『約束』を読んだことがあるが、ミステリの手法を借りてはいるものの純粋なミステリというわけではなく、この人の興味はあくまで社会の矛盾や不条理に振り回される人間を描くところにあるようだ。 そこで本作だが、白水Uブックスから出ているこ...
- Category: 海外作家 デュレンマット, フリードリヒ 09 16, 2017
- フリードリッヒ・デュレンマット『約束』(ハヤカワ文庫)
- フリードリッヒ・デュレンマットの『約束』を読む。 著者はスイスの劇作家にして小説家。彼の作品はこれまで光文社古典新訳文庫から出た短編集『失脚/巫女の死 デュレンマット傑作選』で読んだことがあるが、そのテイストは“奇妙な味”と通ずるところが大きく、ミステリではないにもかかわらず、ミステリファンにも十分楽しめる作品であった。 本書もその期待を裏切らない、実に不思議で魅力的な一冊である。 こんな話。 推...
- Category: 海外作家 デュレンマット, フリードリヒ 09 22, 2012
- フリードリヒ・デュレンマット『失脚/巫女の死 デュレンマット傑作選』(光文社古典新訳文庫)
- フリードリヒ・デュレンマットの『失脚/巫女の死 デュレンマット傑作選』を読む。デュレンマットといえばスイスを代表する戯作家であり小説家だが、日本での知名度はいまひとつ。とはいえ、この人はミステリも手掛けたことがあるし、犯罪をテーマにした小説も数多く残している。実際、早川書房からも『嫌疑』や『約束』といった作品が翻訳されているので、古いミステリファンには意外に知られているかもしれない。 まあ、そん...