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探偵小説三昧

日々,探偵小説を読みまくり、その感想を書き散らかすブログ


Posted in "国内作家 中町信"

Category: 国内作家 中町信    02 04, 2020
中町信『阿寒湖殺人事件』(徳間文庫)
 中町信の『阿寒湖殺人事件』を読む。まずはストーリーから。 次回作の取材のため、妻の早苗と北海道バスツアーに参加した推理作家・氏家周一郎。果たしてその思惑どおり、初日からホテルのサウナでツアー参加者の男性が死亡する事件が起こった。好奇心旺盛な早苗はさっそくこれが殺人事件ではないかと考え、周一郎とともに推理を巡らせる。 やがて男性は殺害されたことが明らかになり、他の乗客からの聞き込みを進める氏家夫妻...

Category: 国内作家 中町信    05 26, 2019
中町信『十和田湖殺人事件』(徳間文庫)
 先日読んだ『榛名湖殺人事件』に続いて中町信をもういっちょ。『十和田湖殺人事件』は『榛名湖殺人事件』の前年、1986年に出た作品で、著者の代表作としてよく挙げられる作品である。 まずはストーリーから。 北海道釧路空港を発った大和航空機134便が墜落した。だが、その悲劇のさなか、機内ではもうひとつのドラマが繰り広げられていた。北海道旅行から帰る途中の四人組の女性がいたが、その中の一人が、別の女性を殺人者と...

Category: 国内作家 中町信    05 24, 2019
中町信『榛名湖殺人事件』(徳間文庫)
 久々に中町信を一冊。ものは『榛名湖殺人事件』。 1986年に刊行された作品で、当時人気のあったトラベルミステリにあやかって、それらしいタイトルはつけられているが、もちろん中町作品ゆえそこらのトラベルミステリと一線を画しているのは言うまでもない。  こんな話。駅の階段から転落して入院中の“私”有馬悦子は、深夜、謎の侵入者によって危うく殺されそうになる。犯人の手がかりは、先の欠落した指が二本あったこと、手...

Category: 国内作家 中町信    02 20, 2016
中町信『女性編集者殺人事件』(ケイブンシャ文庫)
 飽きもせず、ひとり中町信祭り。本日の読了本は『女性編集者殺人事件』である。 もとは日本文華社から刊行された『殺戮の証明』が、ケイブンシャ文庫で刊行される際に改題された作品。著者の長篇第三作目にあたり、力作を連発していた初期に書かれた作品である。 こんな話。医学系出版社の南林書房では労働争議の真っ最中。年末一時金の額で無茶な要求をする労働組合側と、びた一文増やすことはできないという会社側の主張が真...

Category: 国内作家 中町信    02 03, 2016
中町信『奥只見温泉郷殺人事件』(徳間文庫)
 先日読んだ『田沢湖殺人事件』がなかなか良かったので、中町信をもういっちょ。ものは『奥只見温泉郷殺人事件』。 中町信の主な執筆時期は1960年代後半から2000年にかけてだが、代表作が主に前半、1970年代から80年代に集中しているというのは衆目の一致するところだろう。創元で復刊された一連の『〜の殺意』はもちろん(ただし『三幕の殺意』は遺作)、そのあとに続く『田沢湖殺人事件』、そして本作もまた中町信の技巧を堪能...

Category: 国内作家 中町信    01 29, 2016
中町信『田沢湖殺人事件』(徳間文庫)
 ひと頃は改題復刊されてプチブームを起こしていた中町信だが、最近はすっかり御無沙汰。このあともけっこう復刊が続くのかと思っていただけに残念なところだが、こういうこともあろうかと古本でコツコツ集めておいた中から、本日は『田沢湖殺人事件』。 東和大学の助教授でもある脳外科医・堂上富士夫のもとへ警察から連絡が入った。ミステリ作家として有名な妻の美保が、中学校の同窓会に向かった先の秋田県田沢湖で、水死体と...

Category: 国内作家 中町信    11 09, 2014
中町信『偽りの殺意』(光文社文庫)
 中町信の『偽りの殺意』を読む。デビュー作を含む初期の三作品を収録した中短篇集である。刊行予定がネット上に上がったときは確か『疾走する殺意』だったが、改題されたようだ。例によって”〜の殺意”というタイトルでまとめているが、どうせ今となっては大した意味もないのだから、各版元はあらためて売り方を考えた方がいいと思うのだが……。 それはともかく中身に移ろう。 「偽りの群像」 東京から来た教科書会社の営業マン...

Category: 国内作家 中町信    01 26, 2014
中町信『暗闇の殺意』(光文社文庫)
 近年、再評価著しい中町信ではあるが、そうはいってもがんばっていたのは結局創元のみ。だがここにきてようやく他の版元も興味をもってくれたようだ。本日の読了本『暗闇の殺意』は、なんと光文社文庫からの新刊である。 ちょっと嬉しいのはこれが短編集だということ。アンソロジーでいくつか読んだことはあるけれど、やはりそれでは断片的な記憶でしか捉えることができず、こういう企画は大歓迎である。 「Sの悲劇」「年賀状...

Category: 国内作家 中町信    11 16, 2013
中町信『追憶の殺意』(創元推理文庫)
 中町信の諸作品が創元推理文庫で復刊され、なかなかの人気を集めているのは皆様ご存じのとおり。夏頃には遂に五冊目として『追憶の殺意』が文庫化されたので、本日はその感想など。 ちなみに旧題は『自動車教習所殺人事件』。まあ、旧題もストレートすぎてあんまりな感じではあるが、改題の『追憶の殺意』も漠然としすぎてインパクトは薄い。 とりあえず、そろそろ『〜の殺意』で揃えるのは止めてもいいんではないかな。シリー...

Category: 国内作家 中町信    06 30, 2013
中町信『三幕の殺意』(創元推理文庫)
 中町信の『三幕の殺意』を読む。2008年に刊行された著者の遺作となる作品だが、もとは1968年に発表された中編「湖畔に死す」を長篇化したものだ。 実はさらにこの前に短編バージョンがあるのやらないのやらという話が解説に載っていたりするので、興味ある方はぜひ現物で。 それはともかく中身である。 昭和四十年の十二月初旬。景勝の地として知られる尾瀬沼の湖畔に立つ朝日小屋。夏は登山客で賑わうこの山荘も、冬のいまは...

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Author:sugata
ミステリならなんでも好物。特に翻訳ミステリと国内外問わずクラシック全般。
四半世紀勤めていた書籍・WEB等の制作会社を辞め、2021年よりフリーランスの編集者&ライターとしてぼちぼち活動中。

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