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探偵小説三昧

日々,探偵小説を読みまくり、その感想を書き散らかすブログ


Posted in "国内作家 水谷準"

Category: 国内作家 水谷準    07 14, 2022
水谷準『薔薇仮面』(皆進社)
 皆進社が立ち上げた《仮面・男爵・博士》叢書が近々、第二巻を刊行するというので、慌てて積んでおいた第一巻、水谷準の『薔薇仮面』を読む。 タイトルもそうだが叢書名がこれまた強烈で、これは簡単にいうと《仮面・男爵・博士》といったギミックに代表されるような通俗探偵小説群のことを指す。 ザクッとしたことは本書の序文に書かれている。探偵小説が探偵小説と呼ばれた時代、本格でもなく変格でもなく、あくまで大衆に探...

Category: 国内作家 水谷準    07 12, 2014
水谷準『水谷準探偵小説選』(論創ミステリ叢書)
 論創ミステリ叢書から『水谷準探偵小説選』を読む。町医者"瓢庵"を主人公にした捕物帖のシリーズからセレクトした傑作選である。 なんだ捕物帖か、などと言うなかれ。瓢庵捕物帖は本格探偵小説としても成立するだけの内容をもったシリーズであり、食わず嫌いをするにはちょっともったいない。 そもそも捕物帖といってもその内容は意外に幅広い。痛快な娯楽ものから人間ドラマを描いた人情もの、あるいは江戸そのものの姿を描こ...

Category: 国内作家 水谷準    08 27, 2006
水谷準『殺人狂想曲』(春陽文庫)
 ちくま文庫の短編集に続いて水谷準を読む。ものは春陽文庫の『殺人狂想曲』。 収録作は「殺人狂想曲」「闇に呼ぶ声」「瀕死の白鳥」の三作だが、ちくま文庫との恐ろしいほどの作風の違いに愕然としてしまった。犯罪心理やロマンティックな幻想小説とはほど遠く、どれもバリバリの通俗サスペンス。その場その場が面白ければそれでよしという感じで、強引なストーリー展開にはとにかく恐れ入った。あの『新青年』の名編集長として...

Category: 国内作家 水谷準    08 22, 2006
水谷準『怪奇探偵小説名作選3 水谷準集 お・それ・みを』(ちくま文庫)
 土曜に福島~草津旅行より帰宅。途中で軽井沢によって、あの古書店をひやかすも大した出物はなし。期待していたのになあ。日曜は一日中、運転疲れでぐったり。 休み明けの月曜はまだ旅行の疲れがとれておらず、少々体も重い。だが気合いの5時起きで京都日帰り出張に出発。往きの車中では爆睡するも、帰りはなんとか水谷準の短編集を読み終える。日下三蔵編集による『怪奇探偵小説名作選3 水谷準集 お・それ・みを』である。 本...

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プロフィール

sugata

Author:sugata
ミステリならなんでも好物。特に翻訳ミステリと国内外問わずクラシック全般。
四半世紀勤めていた書籍・WEB等の制作会社を辞め、2021年よりフリーランスの編集者&ライターとしてぼちぼち活動中。

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