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探偵小説三昧

日々,探偵小説を読みまくり、その感想を書き散らかすブログ


Posted in "国内作家 三橋一夫"

Category: 国内作家 三橋一夫    01 10, 2016
三橋一夫『コショウちゃんとの冒険』(盛林堂ミステリアス文庫)
 西荻窪の古書店、盛林堂さんのプライベートブランド「盛林堂ミステリアス文庫」から、三橋一夫の『コショウちゃんとの冒険』を読む。なんと三橋一夫作品集成第1巻ジュニア小説篇と副題があり、今後もシリーズ化されている模様なのがまず嬉しい。 刊行されたのは昨年の八月だが、同じタイミングで戎光祥出版の『魔の淵』も出版され、盛林堂さんでは二冊同時注文で小冊子『三橋一夫ジュニア読本』もつけるなど、ちょっとした三橋...

Category: 国内作家 三橋一夫    11 28, 2015
三橋一夫『魔の淵』(戎光祥出版)
 おなじみ「ミステリ珍本全集」から三橋一夫の『魔の淵』を読む。 三橋一夫といえ ば"まぼろし部落"と称される幻想系の短編、長篇では明朗小説やアクション小説といったところがよく知られているが、本書に収録されているのは、それらのジャンルから少し外れたサスペンス系の物語。しかもそれが三長編一挙収録というわけで、相変わらずこの叢書はやってくれる。 そもそも今でこそ"まぼろし部落"は新刊でも手軽に読めるようにな...

Category: 国内作家 三橋一夫    11 13, 2008
三橋一夫『黒の血統』(出版芸術社)
 三橋一夫の『黒の血統』を読む。出版芸術社から『腹話術師』『鬼の末裔』に続いて出版された『三橋一夫ふしぎ小説集成』の第三巻。 帯にも謳われているとおり幻想あり推理あり怪奇ありと、非常にバラエティに富んだ内容である。だが、内容はさまざまでも、独特のユーモアやしみじみとした余韻によって彩られた作品群はやはり三橋作品ならではのもの。これらをひっくるめて「まぼろし部落」とか「ふしぎ小説」と銘打ったのはなか...

Category: 国内作家 三橋一夫    04 09, 2008
三橋一夫『鬼の末裔』(出版芸術社)
 出版芸術社から刊行された「三橋一夫ふしぎ小説集成」の二巻目『鬼の末裔』を読む。まずは収録作から。「不思議な帰宅」「湯河原奇遊」「二人のユリ」「殺されるのは嫌だ」「白鷺魔女」「カボチャ奇譚」「怪獣YUME」「角姫」「帰り来りぬ」「蛇恋」「歯型」「影」「鬼の末裔」「あそこにもう一人の君が」「暗殺者」「三井寺の鐘つき男」「女怪」「沈黙の塔」「帰って来た男」 もう今さら三橋一夫の短編について語ることはあ...

Category: 国内作家 三橋一夫    03 31, 2007
三橋一夫『腹話術師』(出版芸術社)
 三橋一夫の『腹話術師』を読む。 かつて春陽文庫で刊行された「ふしぎなふしぎな物語」全四巻に十三篇を追加し、「三橋一夫ふしぎ小説集成」全三巻として再編集されたうちの第一巻目である。刊行されてからもう一年半ぐらい経っているので、そろそろ当時の感動も薄れてきているが、この本が出ると聞いたときはさすがに耳を疑ったものだ。なんせネットオークションに出ると文庫一冊に数千円の値がすぐについてしまうほどの人気作...

Category: 国内作家 三橋一夫    03 12, 2007
三橋一夫『日本の奇怪』(ルック社)
 三橋一夫といえばまぼろし部落シリーズ等のミステリー、明朗小説等で知られる作家だが、数多くのノンフィクションも残している。その大半が晩年に書いた健康関係の書籍だが、ちょっと珍しいところでは怪談などを集めた実話集もある。それが本日の読了本『日本の奇怪』だ。 日本に伝わる怪談や伝説の数々を、ふしぎ小説の名手、三橋一夫がどのように料理したのか。そんな興味で読んでみたのだが……ううむ。一応はノンフィクション...

Category: 国内作家 三橋一夫    02 04, 2004
三橋一夫『勇士カリガッチ博士』(国書刊行会)
 三橋一夫の『勇士カリガッチ博士』(国書刊行会)読了。三橋一夫といえば、戦後かの「新青年」 に「まぼろし部落」シリーズをひっさげて登場し、 たちまち人気を集めた作家である。その何ともいえぬ不思議な味わいが大きな特徴だが、後にはがらっと作風を変え、いわゆる明朗小説を多作し(純粋なミステリもいくつか書いたが)、そちらでも人気を博した。 今でも一部のファンの間では絶大な人気を誇り、ネットのオークションでは...

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プロフィール

sugata

Author:sugata
ミステリならなんでも好物。特に翻訳ミステリと国内外問わずクラシック全般。
四半世紀勤めていた書籍・WEB等の制作会社を辞め、2021年よりフリーランスの編集者&ライターとしてぼちぼち活動中。

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