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探偵小説三昧

日々,探偵小説を読みまくり、その感想を書き散らかすブログ


Posted in "国内作家 藤村正太"

Category: 国内作家 藤村正太    03 03, 2019
藤村正太『藤村正太探偵小説選II』(論創ミステリ叢書)
 論創ミステリ叢書から『藤村正太探偵小説選II』を読む。前巻『藤村正太探偵小説選I』に続いて、著者の川島郁夫名義の作品を集めたもので、主に昭和三十年代に発表されたものが収録されている。まずは収録作。「原爆の歌姫」「暁の決闘」「真知子」「契約愛人」「残雪」「兜町狂燥曲」「原子病の妻」「蛇崩れ墓地」「肌冷たき妻」「消えた金厨子」「妻恋岬の密室事件」「消えた百面相」「泥棒と老嬢」「チャルシャフの女」「白い...

Category: 国内作家 藤村正太    01 06, 2019
藤村正太『藤村正太探偵小説選I』(論創ミステリ叢書)
 今年最初の読了本は論創ミステリ叢書から『藤村正太探偵小説選I』。 帯に『川島郁夫探偵小説選』第一巻とあるように、本書は藤村正太が川島郁夫名義で書いた探偵小説を集めたものだ。藤村正太は1963年に『孤独なアスファルト』で乱歩賞を受賞したこともあって、社会派として名が通っているところもあるが、けっこう通俗的なものもあったり意外にその作風は幅広いようで、時代の求めに応じていろいろ書き分けてきた印象もある。...

Category: 国内作家 藤村正太    12 07, 2014
藤村正太『女房を殺す法』(立風書房)
 先日、論創ミステリ叢書から『藤村正太探偵小説選I』が出たが、これは乱歩賞を受賞する前の、川島郁夫名義時代の初期作品が中心だという。これまで管理人が読んだ著書はその乱歩賞受賞作『孤独なアスファルト』のみで、これは社会派っぽい作品、かたや『藤村正太探偵小説選I』は本格よりの作品が中心である。 で、本日の読了本『女房を殺す法』だが、こちらは売れっ子として活躍していた七十年代に刊行された短編集。その作風が...

Category: 国内作家 藤村正太    10 04, 2014
藤村正太『孤独なアスファルト』(講談社文庫)
 先日の『蟻の木の下で』の続きというわけでもないが、またまた乱歩賞作品を読んでみる。ものは藤村正太の『孤独なアスファルト』。1963年、第九回乱歩賞受賞作である。 こんな話。東京は小金井市にある中小企業の日東グラスウール。ガラス繊維を扱うために工場の環境はお世辞にもよいとは言えないが、東北の田舎から出てきた田代には、それでも最初は魅力ある職場に見えた。しかし、東北訛が治らない田代はコンプレックスを捨て...

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プロフィール

sugata

Author:sugata
ミステリならなんでも好物。特に翻訳ミステリと国内外問わずクラシック全般。
四半世紀勤めていた書籍・WEB等の制作会社を辞め、2021年よりフリーランスの編集者&ライターとしてぼちぼち活動中。

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