Posted in "海外作家 ギルバート, アントニー"
- Category: 海外作家 ギルバート, アントニー 06 20, 2021
- アントニー・ギルバート『灯火管制』(論創海外ミステリ)
- アントニー・ギルバートの『灯火管制』を読む。著者は英国の本格系ミステリ作家。1920年代から’70年代の長きにわたって活躍し、九十冊以上の著書がある人気作家である。しかし、我が国ではこれが四作目の紹介という、ほぼ知られざる作家でもある。 ドイツ軍の爆撃に怯える戦時下のロンドン。弁護士クルックの住むアパートメントもその例外ではなく、近所に爆弾が落ちたこともあって、ほとんどの人が疎開している始末である。 ...
- Category: 海外作家 ギルバート, アントニー 07 10, 2006
- アントニー・ギルバート『つきまとう死』(論創海外ミステリ)
- 論創海外ミステリの『つきまとう死』を読む。著者のアントニー・ギルバートは、はるか昔にポケミスから『黒い死』が、数年前には国書刊行会から『薪小屋の秘密』が出ただけの、地味な本格推理作家だが、なんと母国では九十作あまりの著書を持つ多作家。まあよくある話ではあるのだが、海の向こうと日本でここまで人気の差が出ることがいつも不思議。ヴァン・ダインやクロフツのクラスでもそうなのだからなぁ。 それはともかく『...