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 最近、仕事の都合で飲みの席が増加し、金曜日は午前様になることもしばしば。基本的にアルコールは好きだし、それほど弱くもないけれど、年のせいか翌日にダメージが残るようになってきたのは無念である。
 というわけで今週はあまり読書も捗らず、本日は盛林堂ミステリアス文庫から出た『戦後 春陽文庫 資料集成 β版』でお茶を濁す。

 戦後春陽文庫資料集成β版

 本書は題名のとおり、戦後に刊行された春陽文庫の資料集。その中身はというと、フルカラーの装画も併せて掲載した文庫目録と思ってくれればよく、それ以上でもそれ以下でもない。また、“β版”ともあるようにまだ完全な資料ではない。
 それでも本書の価値が非常に高いのは、ちょっとしたミステリマニアなら簡単に理解できるところだろう。なんせ春陽文庫といえば、版元であってもその全貌を説明するのが不可能なほど、何がどうなっているのかわからない恐ろしい文庫である。絶版や品切れの状況もわからなければ、巻末の目録も信用できない、いや目録どころか奥付の信憑性も疑わしい。同一本の装画違いなんて当たり前で、活字の組みまで違うものもあるらしい。なんにせよ誰の何という本が、本当に出たのか、それだけでもスッキリすればよいのになぁと思うわけである。
 
 ともあれ現時点でここまで春陽文庫の装画を集めた本はなく(管理人の知るかぎりだが)、本書は今後の春陽文庫コレクションのための貴重な一冊として重宝されることだろう。まさに古書店店主ならではの会心の一冊。
 なお、別にマニアでなくとも、当時の探偵小説や娯楽小説の装画を眺めるだけでも楽しい本なので、興味があるなら今のうちにこちらでどうぞ。→書肆盛林堂「戦後 春陽文庫 資料集成 β版」

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 昨日の記事で少し触れたが、西荻窪の盛林堂さんで小冊子『盛林堂の謎めいた本棚』をいただいてきた。無料なのに表紙は4C、八十ページもあるという豪華版である。

 盛林堂の謎めいた本棚

刊行目録の部
寄稿エッセイの部
原画の部
掲載原画リスト
盛林堂の謎めいた本棚を振り返って

 以上が目次。「盛林堂ミステリアス文庫」の刊行目録以外に、関係者のエッセイと装丁に使われた原画を収録して、「盛林堂ミステリアス文庫」の軌跡をたどる記念冊子といった趣である。
 プロの作家まで寄稿しているところがさすがだが、実は一番驚いたのは、巻末に代表の小野純一氏が書いている今後の予定である。
 あまりにすごいのでちょっと作家名だけ羅列しておくと、倉田啓明、岩田賛、岩田準一、都筑道夫、横田順彌、松村みね子、森英俊・野村宏平、山田一夫、西条八十、加瀬義雄、平井功、岡田三郎、以上。
 内容は様々だが、どれもとてつもなく魅力的である。何とこれらがすべて既に始動中であり、しかもさらに驚いたことに、このうち半分近くが年内には出る予定だという。どんだけハイペース。これでは小さな出版社も顔負けである(苦笑)。

 ともあれ古書店「盛林堂書房」としても、出版部門「書肆盛林堂」としても期待する人は多いはず。本業に支障をきたさない程度に頑張っていただきたいものである。

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