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探偵小説三昧

日々,探偵小説を読みまくり、その感想を書き散らかすブログ


Posted in "海外作家 陳, 浩基(チン・コウキ)"

Category: 海外作家 陳, 浩基(チン・コウキ)    01 17, 2021
陳浩基『網内人』(文藝春秋)
 陳浩基の『網内人』を読む。著者は2014年の『13・67』で大ブレイクを果たし、これがあまりにも素晴らしい小説だったので、どうしても期待が高くなってしまうけれど、まずはその期待を裏切らない出来であった。 まずはストーリー。 図書館に勤めるアイは、相次ぐ不幸によって家族や財産のほとんどを失い、今は中学生の妹シウマンとの二人暮らしである。シウマンの健やかな成長こそがアイの願いであったが、シウマンは電車での痴...

Category: 海外作家 陳, 浩基(チン・コウキ)    12 01, 2019
陳浩基『ディオゲネス変奏曲』(ハヤカワミステリ)
 陳浩基の『ディオゲネス変奏曲』を読む。『13・67』を読んだときの衝撃はいまだ忘れられないが、その著者の自選短編集となるのが本書である。まずは収録作。「藍(あお)を見つめる藍(あお)」「サンタクロース殺し」「頭頂」「時は金なり」「習作 一」「作家デビュー殺人事件」「沈黙は必要だ」「今年の大晦日は、ひときわ寒かった」「カーラ星第九号事件」「いとしのエリー」「習作 二」「珈琲と煙草」「姉妹」「悪魔団殺(怪...

Category: 海外作家 陳, 浩基(チン・コウキ)    12 17, 2017
陳浩基『13・67』(文藝春秋)
 陳浩基の『13・67』を読む。作者は香港生まれの推理作家で、台湾で開催されている島田荘司推理小説賞の第二回受賞者。 だからといって、これまでは特に興味を引かれることもなかったのだが、本作はしばらく前からインターネット上でもかなり評判がよかったこと、内容が香港を舞台にした警察小説、しかも本格テイスト満載ということで気にはなっていた作品である。おまけに蓋を開ければ今年の年末ランキングで軒並み上位入賞だか...

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プロフィール

sugata

Author:sugata
ミステリならなんでも好物。特に翻訳ミステリと国内外問わずクラシック全般。
四半世紀勤めていた書籍・WEB等の制作会社を辞め、2021年よりフリーランスの編集者&ライターとしてぼちぼち活動中。

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