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探偵小説三昧

日々,探偵小説を読みまくり、その感想を書き散らかすブログ


Posted in "国内作家 結城昌治"

Category: 国内作家 結城昌治    04 27, 2019
結城昌治『ゴメスの名はゴメス』(角川文庫)
 結城昌治の『ゴメスの名はゴメス』を読む。著者の代表作というばかりでなく、日本を代表するスパイ小説である。 今回、管理人としてはン十年ぶりぐらいの再読になるのだが、当時はミステリといっても本格ばかりを読んでいた頃。正直、スパイものやハードボイルド、心理小説などの面白さはあまりピンときていなかったのだが、やはりこういうものはある程度、年を重ねないと、その本当の良さがわからないのかもしれない。 まあ予...

Category: 国内作家 結城昌治    02 23, 2019
結城昌治『夜の終る時/熱い死角』(ちくま文庫)
 結城昌治の『夜の終る時/熱い死角』を読む。著者の警察小説の代表長編『夜の終る時』に、同系統の短編四作を加えた、いわば結城昌治警察小説傑作選である。編者はアンソロジーを組ませたら天下一品の日下三蔵氏。 『夜の終る時』「殺意の背景」「熱い死角」「汚れた刑事」「裏切りの夜」 収録作は以上。 『夜の終る時』については昨年、角川文庫版で読んだときの感想があるので、詳しくはそちらをご参考に。ノワール色の強い...

Category: 国内作家 結城昌治    10 06, 2018
結城昌治『長い長い眠り』(創元推理文庫)
 結城昌治『長い長い眠り』を読む。『ひげのある男たち』に続く郷原部長刑事シリーズの第二作である。 まずはストーリー。 明治神宮外苑の近くにある林で死体が発見された。死体は男性、白いワイシャツにネクタイという出で立ちだったが、なぜかズボンをはいておらず、下半身はパンツ一枚という姿だった。 さっそく捜査を開始した郷原部長刑事をはじめとする四谷署の面々。まもなく被害者はある電気製品メーカーの社長であるこ...

Category: 国内作家 結城昌治    09 15, 2018
結城昌治『ひげのある男たち』(講談社文庫)
 結城昌治のデビュー長篇『ひげのある男たち』を読む。著者の作品は警察小説やハードボイルドといった硬派なイメージがあるけれども、ユーモラスな作品も少なくはなく、本作はそちら系統の代表作でもある。 こんな話。古びたアパートの一室で若い女性の死体が発見される。死因は青酸カリによるもので、当初は自殺と思われた。しかし現場にやってきた郷原部長刑事はある事実からこれは殺人であると見抜き、捜査を開始する。 警察...

Category: 国内作家 結城昌治    06 17, 2018
結城昌治『軍旗はためく下に』(中公文庫)
 結城昌治の『軍旗はためく下に』を読む。1970年、第六十三回の直木賞を受賞した戦記ものの連作短編集である。ちなみに本作はまったくミステリではないので念のため。 敗戦後、二十年以上が過ぎ、ある戦友会では当時の思い出を集めた回想録を作ろうという話が持ち上がった。ただし将校や下士官の手柄話だけでは部隊や戦争のごく一面しか伝わらない。編集委員は軍法会議で処分された戦友の話も載せようと、関係者に話を聞いてまわ...

Category: 国内作家 結城昌治    03 25, 2018
結城昌治『夜の終る時』(角川文庫)
 結城昌治の『夜の終る時』を読む。著者の代表作のひとつで日本推理作家協会賞受賞作だが、恥ずかしながらこれが初読である。まずはストーリーから。 刑事捜査第一係の徳持刑事が聞き込みに出かけたまま消息を絶った。ちょうど軽い恐喝事件しか担当していなかった徳持だが、同僚の安田刑事は、徳持の最近の動きが気にかかり、彼がなんらかの事件に巻き込まれたのではないかと推測する。 果たしてその予感は的中し、あるホテルの...

Category: 国内作家 結城昌治    02 25, 2018
結城昌治『あるフィルムの背景』(ちくま文庫)
 結城昌治の短編集『あるフィルムの背景』を読む。 古本ではなく、ちくま文庫で昨年十一月に出たばかりの新刊である。最近は戦前の探偵小説だけではなく、本書の結城昌治のように昭和の中頃から後期に活躍した作家のミステリもかなり復刊が目立つけれども、まあそれ自体は歓迎する話である。 ただ、悲しいのは、こちらが子供の頃に普通に書店で見ていた本が復刊されるという事実(笑)。結城昌治なんて角川文庫の新刊が山のよう...

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プロフィール

sugata

Author:sugata
ミステリならなんでも好物。特に翻訳ミステリと国内外問わずクラシック全般。
四半世紀勤めていた書籍・WEB等の制作会社を辞め、2021年よりフリーランスの編集者&ライターとしてぼちぼち活動中。

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