Posted in "海外作家 タートン, スチュアート"
- Category: 海外作家 タートン, スチュアート 08 20, 2022
- スチュアート・タートン『名探偵と海の悪魔』(文藝春秋)
- スチュアート・タートンの『名探偵と海の悪魔』を読む。前作『イヴリン嬢は七回殺される』がタイムループや人格転移を盛り込んだSFミステリということで、大いに評判になったものだが、個人的にはいろいろと納得できないところもあって、そこまで愉しめない作品だった。今作は海洋冒険ものということで、ガラッと内容を変えてきたことに驚いた。 こんな話。 時は十七世紀。東インド会社バタヴィア(今のジャカルタ)で総督を務...
- Category: 海外作家 タートン, スチュアート 11 09, 2019
- スチュアート・タートン『イヴリン嬢は七回殺される』(文藝春秋)
- 年末も近くなってきたので、このところ今年の話題作をぼちぼちと消化中。本日の読了本はその一環としてスチュアート・タートンの『イヴリン嬢は七回殺される』。「館ミステリ+タイムループ+人格転移」という売り文句で、発売当時から話題になっていた作品である。 まずはストーリー。 森の中にたたずむハードカースル家所有の〈ブラックヒース館〉。そこではイヴリン嬢の帰還を祝って多くの客が招かれ、夜には仮面舞踏会まで催...