Posted in "国内作家 佐賀潜"
- Category: 国内作家 佐賀潜 02 24, 2020
- 佐賀潜『華やかな死体』(講談社文庫)
- 佐賀潜の『華やかな死体』を読む。著者は元検事、元弁護士という経歴を生かし、ひと頃は小説、ノンフィクションを量産する人気作家の一人であった。本作は江戸川乱歩賞の第八回受賞作でもあるのだが、このときの面子がすごい。同時受賞となった戸川昌子の『大いなる幻影』をはじめとし、そのほかの候補作が四作。その中には天藤真の『陽気な容疑者たち』、塔晶夫(中井英夫)の『虚無への供物』もいるという豪華さである。乱歩賞...