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探偵小説三昧

日々,探偵小説を読みまくり、その感想を書き散らかすブログ


Posted in "海外作家 バークリー, アントニイ"

Category: 海外作家 バークリー, アントニイ    06 21, 2019
A・B・コックス『プリーストリー氏の問題』(晶文社)
 アントニイ・バークリーが本名のA・B・コックス名義で書いた『プリーストリー氏の問題』を読む。 バークリーの邦訳で唯一未読だった作品なのだが、別に大事にとっておいたわけではなく、積ん読山脈に紛れて行方不明だったものがようやく見つかって読んだ次第。奥付をみると2004年刊行なので、十五年も積んでいたことになる。我ながら呆れてしまったが、まあ、本読みにはよくあることか。 こんな話。プリーストリー氏は三十六歳...

Category: 海外作家 バークリー, アントニイ    01 03, 2015
アントニイ・バークリー『服用禁止』(原書房)
 新年明けましておめでとうございます。 今年も例によって寝正月。近場で初詣を済ませ、あとはおせち食べて酒を飲んで本を読んだりTVやDVDを見たりミステリの資料整理をしたり。一年で唯一ダラダラと過ごせる時期なので、これはこれで大事にしたい時間である。 何はともあれ本年も『探偵小説三昧』をどうぞよろしくお願いいたします。 さて今年一冊目の読了本はアントニー・バークリーの『服用禁止』。しばらく休んでいた原書...

Category: 海外作家 バークリー, アントニイ    12 11, 2010
アントニイ・バークリー『パニック・パーティ』(原書房)
 創元推理文庫からジョン・フランクリン・バーディン『悪魔に食われろ青尾蠅』が刊行された模様。先日はちくま文庫でチェスタトン『四人の申し分なき重罪人』が出たし、同じく創元からはもうすぐクリスピンの『愛は血を流して横たわる』、シャーロット・アームストロング 『魔女の館』もみな文庫化されて出る。クラシック・ミステリのファンには素晴らしいクリスマス・プレゼントだろうとは思うけれど、単行本をリアル・タイムで...

Category: 海外作家 バークリー, アントニイ    05 10, 2006
アントニイ・バークリー『シシリーは消えた』(原書房)
 ようやく任天堂のDS-liteをゲットする。色は選ぶ余地もなくクリスタルホワイト。ソフトは『テトリスDS』やら『どうぶつの森』やら色々とほしいものはあるのだが、ますます本が読めなくなる危険性があるため、ちょっと我慢。とりあえず娯楽のためのみにゲームを買っているのではないと自分をごまかすため、『楽引辞典2』と『英語漬け』を買うことにする。いわゆるエデュケーションソフトだ。といってもこれが十分ゲーム並に楽しか...

Category: 海外作家 バークリー, アントニイ    05 01, 2004
アントニイ・バークリー『絹靴下殺人事件』(晶文社)
 仕事を片づけるべく徹夜明けで帰宅。朝風呂に入り、やれやれと寝入った瞬間に会社から電話が入る。なんと朝イチで会社に入った電気工事の人間が、間違ったフロアのブレーカーを落としたため、サーバーの一部が吹っ飛んだらしい。ゴールデンウィーク早々、なんちゅうバッドニュース。被害状況の確認やら対策やらで寝ることもままならず。 読了本はアントニイ・バークリーの『絹靴下殺人事件』。 快調に紹介が進むバークリーの作...

Category: 海外作家 バークリー, アントニイ    01 20, 2004
アントニイ・バークリー『ロジャー・シェリンガムとヴェインの謎』(晶文社)
 もはやどれをとってもハズレなしといえるアントニイ・バークリーの作品群。本日読了した『ロジャー・シェリンガムとヴェインの謎』も十分楽しめる佳作である。 ストーリーは複雑ではなく、また、実はそれほど魅力的といえるほどのものでもない。崖から転落したヴェイン夫人の死をめぐり、ご存じシェリンガムとスコットランド・ヤードのモーズビー警部が推理合戦を繰り広げるという展開だ。 解説でも触れられているように、本書...

Category: 海外作家 バークリー, アントニイ    04 10, 2003
アントニイ・バークリー『ウィッチフォード毒殺事件』(晶文社)
 本日の読了本はアントニイ・バークリーの『ウィッチフォード毒殺事件』。デビュー作の『レイトン・コートの謎』に続く第二作目であり、よりこなれた印象を受けるだけでなく、バークリーの目指す方向性がより鮮明となった作品である。 目下の世間の話題はロンドン郊外ウィッチフォードで起こった妻の夫殺し。自宅で砒素中毒によって死亡したジョン・ベントリーだが、その数日前に夫人が砒素入りの蝿取り紙を購入した事実や、所持...

Category: 海外作家 バークリー, アントニイ    11 20, 2002
アントニイ・バークリー『レイトン・コートの謎』(国書刊行会)
 ご存じ国書の世界探偵小説全集もついに第4期へ突入したようでめでたしめでたし。本日の読了本は待望のアントニイ・バークリーのデビュー作、加えて迷探偵シェリンガムの初登場作品というのだからファンには堪えられない。 筋書きはそれほど複雑ではない。レイトン・コートと呼ばれる館には主人のスタンワース氏が、秘書や執事とともに住んでいる。スタンワース氏は人付き合いのよい快活な性格でお金持ち。普段から知人や友人な...

Category: 海外作家 バークリー, アントニイ    07 02, 2002
フランシス・アイルズ『被告の女性に関しては』(晶文社)
 新たに始まったミステリの新シリーズ、「晶文社ミステリ」の第一回配本を読む。フランシス・アイルズの『被告の女性に関しては』である。 アイルズはもちろんアントニイ・バークリーの別名義で、昨年話題になった『ジャンピング・ジェニイ』や『最上階の殺人』はまだ記憶に新しいところ。それらバークリー名義の作品は極上の探偵小説といえるのだが、今回読んだアイルズ名義では、既訳の『殺意』『レディに捧げる殺人物語』とい...

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プロフィール

sugata

Author:sugata
ミステリならなんでも好物。特に翻訳ミステリと国内外問わずクラシック全般。
四半世紀勤めていた書籍・WEB等の制作会社を辞め、2021年よりフリーランスの編集者&ライターとしてぼちぼち活動中。

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