Posted in "海外作家 フリーマン, オースティン)、アッシュダウン, クリフォード)"
- Category: 海外作家 フリーマン, オースティン)、アッシュダウン, クリフォード) 06 08, 2023
- クリフォード・アッシュダウン『ロムニー・プリングルの冒険』(ヒラヤマ探偵文庫)
- クリフォード・アッシュダウンの短篇集『ロムニー・プリングルの冒険』を読む。クリフォード・アッシュダウンは、ソーンダイク博士で有名なR・オースティン・フリーマンと医者仲間のジョン・ジェームズ・ピトケアンの合作用ペンネームだ。フリーマンがまだソーンダイク博士ものも書いてない駆け出し作家の頃、ピトケアンと組んで書いたのが、本作『ロムニー・プリングルの冒険』である。 ちなみに二人がどのような執筆体制だっ...
- Category: 海外作家 フリーマン, オースティン)、アッシュダウン, クリフォード) 01 02, 2023
- オースティン・フリーマン『アンジェリーナ・フルードの謎』(論創海外ミステリ)
- 新年あけましておめでとうございます旧年中は拙ブログにご訪問いただき誠にありがとうございました本年も海外ミステリ全般並びに国産のクラシックから昭和の作品あたりまでぼちぼちと読んで感想をあげていく所存です何卒よろしくお願い申し上げます---------------------------------------------------------------------------- さて、新年の一冊は、オースティン・フリーマンの『アンジェリーナ・フルードの謎』。ジョン・ソー...
- Category: 海外作家 フリーマン, オースティン)、アッシュダウン, クリフォード) 06 06, 2021
- R・オースティン・フリーマン『ソーンダイク博士短篇全集 II 青いスカラベ』(国書刊行会)
- R・オースティン・フリーマンの『ソーンダイク博士短篇全集 II 青いスカラベ』を読む。第二巻では後に長篇化された中篇の二作、短篇集『大いなる肖像画の謎』に収録されていたソーンダイク博士もの二作、そして短篇集『ソーンダイク博士の事件簿』を丸ごと収録している。詳しくは以下のとおり。中篇31 New Inn「ニュー・イン三十一番地」The Dead Hand「死者の手」『大いなる肖像画の謎』Percival Bland's Proxy「パーシヴァル・...
- Category: 海外作家 フリーマン, オースティン)、アッシュダウン, クリフォード) 05 01, 2021
- オースティン・フリーマン『ニュー・イン三十一番の謎』(論創海外ミステリ)
- ゴールデンウィークのような連休、ましてやコロナ禍ともなると、普段は読みにくい厚手の本を消化しようと考えてしまう。そういえば『ソーンダイク博士短篇全集』のII巻、III巻がまだ手付かずだったなと思ったが、II巻に収録されている中篇「ニュー・イン三十一番地」には改稿された長篇版もあって、これが論創海外ミステリから『ニュー・イン三十一番の謎』として刊行されている。 発表順なら中篇が先だが、個人的にネタが割れ...
- Category: 海外作家 フリーマン, オースティン)、アッシュダウン, クリフォード) 11 08, 2020
- R・オースティン・フリーマン『ソーンダイク博士短篇全集I 歌う骨』(国書刊行会)
- 一日一篇ぐらいにペースでボチボチ読んできたR・オースティン・フリーマンの『ソーンダイク博士短篇全集I 歌う骨』を読み終えた。 もう最初に書いておくが、これは面白い。ホームズのライヴァルと呼ばれる名探偵は決して少なくないが、やはりその筆頭はソーンダイク博士ものに尽きるだろう。 ここ二十年ほどでソーンダイク博士の物語はかなり紹介が進み、ずいぶん再評価もされてきたように思うが、こうして短篇を発表された順...
- Category: 海外作家 フリーマン, オースティン)、アッシュダウン, クリフォード) 04 18, 2020
- オースティン・フリーマン『盗まれた金塊』(湘南探偵倶楽部)
- 湘南探偵倶楽部さんが復刻している「知られざる短篇」シリーズからオースティン・フリーマンの『盗まれた金塊』を読む。かつて改造社が刊行した『世界大衆文学全集60 ソーンダイク博士』に収録された短編で、現状ではそこそこレアな一作。とはいえ国書刊行会から『ソーンダイク博士短編全集』が出れば新訳で読めるのだから、これで無理に読む必要はないのだけれど、まあ、当時の翻訳の雰囲気も気になって読んでみた次第。 ソ...
- Category: 海外作家 フリーマン, オースティン)、アッシュダウン, クリフォード) 05 12, 2019
- R・オースティン・フリーマン『キャッツ・アイ』(ちくま文庫)
- R・オースティン・フリーマンの『キャッツ・アイ』を読む。ソーンダイク博士シリーズの長編としては六作目にあたる。かつてROM叢書で同人版として訳出されたものが、全面的に改訳され、ちくま文庫版として刊行されたものである。 まずはストーリー。弁護士のアンスティが帰宅中のこと、助けを求める若い女性ウィニーの声が闇夜に響き渡った。急いで駆けつけたアンスティの目前には、激しく争う男女の姿があった。男は逃走するが...
- Category: 海外作家 フリーマン, オースティン)、アッシュダウン, クリフォード) 05 05, 2017
- R・オースティン・フリーマン『オシリスの眼』(ちくま文庫)
- R・オースティン・フリーマンの『オシリスの眼』を読む。数多いシャーロック・ホームズのライバルとしては文句なしにトップグループの一人だが、その割には紹介が進まなかったフリーマン。この十年ほどでようやくいくつか翻訳は進み、最近はじわじわと再評価の機運も高まっている(気がする)のは嬉しいかぎりである。 本作はそんなフリーマンの1911年の作品。探偵役はもちろんソーンダイク博士である。 こんな話。エジプト学...
- Category: 海外作家 フリーマン, オースティン)、アッシュダウン, クリフォード) 09 03, 2014
- R・オースティン・フリーマン『猿の肖像』(長崎出版)
- 長崎出版のGem Collectionから久々に読み残しを消化。ものはR・オースティン・フリーマンの『猿の肖像』。 こんな話。ある夜、診療に出かけたオールドフィールド医師は、帰り道で瀕死の警官を発見する。付近で起こった宝石泥棒の犯人に殴打されたらしいが、事件は未解決のまま、いつしかオールドフィールドも事件のことを忘れていった。 そんなる日、オールドフィールドは原因不明の腹痛に悩む陶工のピーター・ガネットを診療...
- Category: 海外作家 フリーマン, オースティン)、アッシュダウン, クリフォード) 03 17, 2013
- オースティン・フリーマン『ポッターマック氏の失策』(論創海外ミステリ)
- オースティン・フリーマンの『ポッターマック氏の失策』を読む。ミステリに倒叙ものや科学捜査を多く取り入れ、その方面のパイオニアとしても知られる著者の代表作である。まずはストーリーから。 無実の罪を着せられて投獄された男がいた。しかし彼は刑務所を脱走してアメリカに渡り、偽りの人生ながらなんとか成功を収めることができる。だが男は不安を覚えながらもイギリスに戻ってきた。そこで人生の最終章を全うしなければ...